超CSⅨ新潟 決勝戦A卓:表裏が見えないゆーき vs. たぐ
ライター:原田 武(たけじょー)
撮影:瀬尾 亜沙子
静寂があった。無音ではない。ここは超CS新潟のフィーチャーテーブル、ほぼすべてのプログラムが終了した今、場内に響くのは撤収作業の音である。一日中大会を支えたスタッフたちが、互いに声をかけあって最後のタスクにとりかかっている。
声と言えば、ジャッジのそれも聞こえてくる。決勝戦に当たっての諸々の注意。2本先取であること。初戦の先行は予選順位で勝るチームに与えられること。制限時間は無制限だが、遅すぎるプレイは認められないこと。云々。
選手たちにも、会話がないわけではない。この一瞬を最高のパーティーにしようのもぐにんにんとシン@nkg、英進軍の英進んにょお!?勢とまつぴ。ぽつぽつと軽口が挟まれ、笑い声が上がる。
それでも、静寂という言葉がふさわしいのは、A卓にて向き合う表裏が見えないゆーきとたぐが纏う空気感によるものだ。二言三言会話を交わすものの、表情は硬いまま。
それは、言ってしまえば至極当然のこと。この一戦にかかっているのは全プレイヤーの目指す場所、全国大会へのチケットなのだから。
TOP3が権利を得られるGPと比べて、超CSにおいてこれが与えられるのは優勝チームのみ。無論、賞品は他にもあるし、2位にも相応のリワードがある。あるのだが、そこに全国権利の4文字は書かれていない。
譲れないものの重さに比するように、重く静かに空気が凝る。
そして。
「いくぞ、デュエマ・スタート!」
ついに号砲が鳴り、二人の世界に音が戻った。
GAME1
先攻:表裏が見えないゆーき予選を2位で突破しているこの一瞬を最高のパーティーにしよう、値千金の3面先攻。
表裏が見えないゆーきは《エンドレス・フローズン・カーニバル》・《宇宙妖精エリンギ》と多色を処理しつつの立ち上がり。
対し、たぐは《心転地と透幻郷の決断》《瞬閃と疾駆と双撃の決断》と埋めて2ターン目の《大集合!アカネ&アサギ&コハク》でスタート。ここでデッキトップ2枚から《俳句爵 Drache der’Bande》をマナへ置く。
今大会でも圧倒的な存在感を放つビートダウンデッキ、【4cder’Bande】。殿堂カードもフィニッシャーも絡んだ上々の立ち上がりに、表裏が見えないゆーきは一瞬眉をひそめただろうか。とはいえ、ここで焦っても仕方がない。表裏が見えないゆーきは3ターン目、《創世竜 Drache der’Zen》チャージからの《ジャスミンの地版》で足元を固めていく。
開陳されたデッキタイプ――【光水自然創世竜ループ】を前に、ひとまずたぐは《同期の妖精 / ド浮きの動悸》クリーチャー側をプレイ。《トラップの地版》を引き寄せてループを阻害しつつ、攻撃時のデコイも兼ねる1枚だ。表裏が見えないゆーきも応戦、《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》を唱えて「4」の宣言。【der’Bande】の展開呪文を封殺する。
と、ここでたぐは、《単騎連射 マグナム》をさらりと召喚してターンエンド。
クリーチャーによる逆転を封殺する殿堂カード……表裏が見えないゆーき、ここで小考に入った。
【創世竜ループ】は相当に受けの堅いデッキだが、《終末の時計 ザ・クロック》も《宇宙妖精エリンギ》も出せないとなると話は別。それでも《トラップの地版》という抜け穴があるのがこのデッキの強みだが、添えられた≪同期の妖精≫がこれを阻んでいる。せめて≪同期の妖精≫だけでも除去しておきたいところだが、そもそも《トラップの地版》を引けていないという状況。ここはS・トリガーに期待する形で、《ジャスミンの地版》によってマナを伸ばしてターンを返す。
たぐ、これにて《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》から解き放たれた。場の状況も最善に近い。ここで必ず仕留める――その意志とともに右手を伸ばし、≪同期の妖精≫での攻撃を宣言。
D・D・D、マナゾーンから《心転地と透幻郷の決断》。ドロー・ドロー・実行のモードを選択し、かき集めた手札から《ピザスターのアンティハムト》経由の《俳句爵 Drache der’Bande》!《ピザスターのアンティハムト》から進化させる形で設置し、1点ブレイク。シールドを覗き込む表裏が見えないゆーき……通った。
ここからが本番だ。《俳句爵 Drache der’Bande》の攻撃時に、マナに控えていた《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を詠唱。《冥土人形クリン・ラビィ》を踏み倒しつつ、アンタップ効果を付与。W・ブレイク……これも通った。
残る相手シールドは2枚。うち1枚を《単騎連射 マグナム》で撃ち抜く……またしても通る。ラスト1枚に向け、《俳句爵 Drache der’Bande》で攻撃。《心転地と透幻郷の決断》から実行2回、追加の《俳句爵 Drache der’Bande》が進化して登場!
≪同期の妖精≫・《単騎連射 マグナム》健在。攻撃可能な《俳句爵 Drache der’Bande》が2体、うち1体はジャストダイバー。
考え得る限りのケアを尽くしたたぐ。それに報いるかの如く、最後のシールドへの攻撃もまた……通った。
表裏が見えないゆーき 0-1 たぐ
たぐは福岡県にて活躍するプレイヤーである。今回のチーム・英進軍も地元プレイヤー同士で結成したものだ。
今回の超CSはオリジナルフォーマットであるが、本人曰く最も好んでいるのは2ブロックだという。2024年の九州エリア予選を優勝した【火水闇プレジール】の調整も彼の手によるものだったことが、当時のカバレージに記録されている。
全国大会2024 九州エリア予選:優勝者インタビュー
そんな彼だが、2年前の超CS福岡では予選を見事突破しつつも、ベスト16で敗退。地元超CSでの全国出場――悲願だったであろう夢を取りこぼしてしまう。
超CSⅥ福岡 決勝Round 4:レインボー vs. たぐ
印象に残ったのは、試合後の所作だった。誰より悔しい場面であっただろうに、切り替えて対戦相手と感想戦。最後は相手へのエールも忘れず、フィーチャーテーブルを笑顔で去った後ろ姿を覚えている。
ひとつの勝負に拘泥しすぎず、だが糧として貪欲に吸収するマインドセット。勝負師としての才を、そこに見た気がした。
あれから2年。何の因果か、フィーチャーテーブルにはあの日と同じ、《CRYMAX ジャオウガ》のバナーが配されている。今日この日この場は、彼にとってはリベンジマッチだ。今度こそ、優勝。今度こそ全国へ。
そして今回、たぐは一人ではない。頼もしい仲間たちがついている。同じく福岡から夢を見る、英進んにょお!?勢とまつぴが。
GAME2
先攻:表裏が見えないゆーき
初手を見るなり考え込む表裏が見えないゆーき。2度目の先攻、とはいえここからは一戦も落とせない。慎重に慎重を期して、5択から《マンハッタンの心絵》をチャージ。2ターン目にはきちんと《ジャスミンの地版》で動き出す。
流れを掴んだか、たぐ側も順調だ。《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を2ターン目にプレイし、この段階でマナに《キユリのASMラジオ》《心転地と透幻郷の決断》を控えさせることに成功している。
とはいえ、ここは表裏が見えないゆーきが先んじる。3ターン目にメインエンジンたる《創世竜 Drache der’Zen》を召喚。残る1マナで軽減された《パーリ騎士の心絵》を引っ付け、シンカパワーでマナを伸ばした。
このターンはこれで終了となるが、たぐとしては対処を迫られている形。これを放置して攻め切るか、目先の脅威を排除するか。最終的に、たぐは《キユリのASMラジオ》のプレイを選択。山札上に解答を求めに行く。
果たして、そこには求めるものがあった。《大集合!アカネ&アサギ&コハク》進化《俳句爵 Drache der’Bande》、さらには《轟腕のR ダグラジャパニカン》。
自身の能力でハイパーモードに突入した《轟腕のR ダグラジャパニカン》、そのまま《創世竜 Drache der’Zen》の右頬にフックを見舞う。ここはG-NEO耐性で踏みとどまるが、バトルの勝利に反応してマナから《刀舞の3号 カツえもん》が参上。タップ効果で《創世竜 Drache der’Zen》を寝かし、これめがけて《俳句爵 Drache der’Bande》が左ストレート!
あまつさえ、たぐは攻撃時能力でマナゾーンから《キユリのASMラジオ》を使用。《刀舞の3号 カツえもん》≪同期の妖精≫とさらに面を伸ばしつつ、《創世竜 Drache der’Zen》を果たしてみせた。これには渋面を隠せない表裏が見えないゆーき、返すターンは《宇宙妖精エリンギ》でのリソース補給に留まる。未だ見えぬ2枚目以降の《創世竜 Drache der’Zen》、まずはこれを引くところまでゲームを延ばさなくては。
一方で、たぐもまたあるカードを希求していた。
すなわち、《単騎連射 マグナム》。GAME1で見せた、≪同期の妖精≫+《単騎連射 マグナム》の布陣こそが最良の攻めの形。逆に言えば、あそこまでお膳立てしなければ【創世竜ループ】相手の攻撃はリスクが高いということである。とはいえ、ゲームレンジを闇雲に伸ばせば相手の思うツボ。ここは可能な限り山札を掘り進めつつ、打点を並べることにしたようだ。
《大集合!アカネ&アサギ&コハク》2体を召喚してまずは4枚。残る3マナからは《ピザスターのアンティハムト》を呼び出し、もう一度《ピザスターのアンティハムト》を経由して《冥土人形クリン・ラビィ》。
これで7枚分山札を掘り進めたことになるが、未だ《単騎連射 マグナム》は見えない。ここからは《俳句爵 Drache der’Bande》の攻撃時に賭けることになる。まずは梅雨払いに、《刀舞の3号 カツえもん》で1点ブレイク……
……これが通らない。S・トリガー、《終末の時計 ザ・クロック》。たぐ「……その《終末の時計 ザ・クロック》偉すぎっすね」
苦笑交じりにターンを返す。
表裏が見えないゆーき「偉すぎる!染みる……」
決勝戦開始から20分ほど。ようやくにして二人の表情が、空気が緩んだ。
表裏が見えないゆーき「ふう……」
たぐ「こっからっすね」
とはいえ、それも一瞬の話。問題は「こっから」だ。
即ち、この状況から《創世竜 Drache der’Zen》によるループに入れるのか否か。表裏が見えないゆーきはここまでで最長の思考時間を使って、最適のルートを模索する。
そして動いた。まずは先程の《宇宙妖精エリンギ》で掴んでいた、追加の《創世竜 Drache der’Zen》を《終末の時計 ザ・クロック》に重ねて召喚。
次いで《地龍神の魔陣》で《トラップの地版》をマナへ落とし、軽減込み3コストで《レヴィヤの地版》をプレイ、《創世竜 Drache der’Zen》の下へ。登場時効果とシンカパワーで《トラップの地版》2枚を繰り出し、≪同期の妖精≫を排除しつつ《創世竜 Drache der’Zen》の進化元もマナ送り。
これで一山は越えた形となるが、表裏が見えないゆーきの眼差しはいまだに鋭い。それもそのはず、無限マナ加速ループに必要な《レヴィヤの地版》2枚目が、未だに公開領域に現れていないのだ。
そこで表裏が見えないゆーきは、《レヴィヤの地版》と《トラップの地版》を駆使して、なんとか山札を掘り進めようとする。残る3マナを使い切り、マナから《レヴィヤの地版》を実行して進化元に。1度目の踏み倒し先は《グレートブルーの海幻》、これで《創世竜 Drache der’Zen》と《パーリ騎士の心絵》を回収。
その後、2度目の踏み倒しで出した《トラップの地版》で進化元をマナに戻す。再び使用可能マナが3に戻って、即座に《パーリ騎士の心絵》を場へ。進化元にして2マナ加速……ここで待望の《レヴィヤの地版》が落下。対面に座すたぐが、深く息を吸う。あとはなんとかして、ループの初期盤面に持って行くのみ。3マナ払って《レヴィヤの地版》、マナから《トラップの地版》を取り出して2枚を進化元へ。またしても《創世竜 Drache der’Zen》に《トラップの地版》効果を当てて進化元をマナへ。
まだシンカパワー分の踏み倒しも残っている。マナから《パーリ騎士の心絵》を釣り上げて2マナ加速……マナに落ちたのは《宇宙妖精エリンギ》と《大集合!アカネ&アサギ&コハク》。
ぱたりと手が止まった。
表裏が見えないゆーき「ん~……」
《レヴィヤの地版》で踏み倒したのは、《トラップの地版》でマナに置きなおした《パーリ騎士の心絵》。これを場に送ったことで、残るアンタップマナは2枚となった。シンカパワーでのマナ加速で3枚に戻れば連鎖は続く……そのはずだった。
だが、山札から置かれたのは多色カードのみ。これでは《レヴィヤの地版》が使えない。
こうなると止まるほかない。かろうじて《トラップの地版》を回収して使い、《創世竜 Drache der’Zen》の進化元をマナに逃がしてターン終了となる。
がぜん息を吹き返したたぐ。望外のもう1ターン、これがおそらくはラストターンだ。勝つためには是が非でも残るシールド4枚を突破しなければならない。
《轟腕のR ダグラジャパニカン》を召喚し、シールドをマナに置いてZラッシュ。そのままこれを《宇宙妖精エリンギ》に向かわせつつ、D・D・Dで《心転地と透幻郷の決断》。
モード選択は決意のドロー3回。計6枚の山札を手に取るが、目当ての《単騎連射 マグナム》は見当たらない。それでも、攻撃を終えた《轟腕のR ダグラジャパニカン》が≪同期の妖精≫をもたらしてくれる。
さあ、ここからが正念場だ。《俳句爵 Drache der’Bande》の攻撃時、唱えるのは《瞬閃と疾駆と双撃の決断》。2体目の≪同期の妖精≫を踏み倒して、W・ブレイク。表裏が見えないゆーき「通ります」
引き絞るようにしてシールドを開いていくも、そこにS・トリガーは無い。《俳句爵 Drache der’Bande》が起き上がる。
再度の攻撃時、今度は《キユリのASMラジオ》をプレイするたぐ。この山上5枚がラストチャンス。
ややあって、抜き出されたのは《冥土人形クリン・ラビィ》と《大集合!アカネ&アサギ&コハク》だった。遂に、《単騎連射 マグナム》は現れず。表裏が見えないゆーき「よし……!」
それでもジャストダイバーの追加打点は用意できた。《トラップの地版》1枚程度ではもう止められない。勝負を分けるのは、《宇宙妖精エリンギ》。そして《終末の時計 ザ・クロック》。
たぐ「2点!お願いします!」
気炎を上げる。いつからか表裏が見えないゆーきとたぐは、ごくごく自然体でデュエマに臨んでいるようだった。表裏が見えないゆーきは両腕を広げ、その攻撃を受け入れる。
たぐ「踏みません!!!」たぐが叫んだその瞬間、2枚のシールド、その表面を表裏が見えないゆーきの目が捉えた。
表裏が見えないゆーき「宣言考えます」
たぐ「……あるんすね?」


S・トリガー超動。《冥土人形ウォカンナ・ピエール》+《レヴィヤの地版》! 《レヴィヤの地版》が、マナゾーンから《終末の時計 ザ・クロック》を呼び出す!
表裏が見えないゆーき「ドカ踏みだ」
たぐ「ドカ踏みですね。《単騎連射 マグナム》~(涙)」
またしても、たぐの時間はここまでだ。そして、今度こそ表裏が見えないゆーきは過たない。
《マンハッタンの心絵》で盤面を一掃した後、潤沢なリソースから直接フィニッシュループの証明がスタート。たぐ自身の手で全力で減らされていた山札を、《冥土人形ウォカンナ・ピエール》があっさりゼロにした。表裏が見えないゆーき 1-1 たぐ
表裏が見えないゆーきは、昨年度の全国大会に出場している。その際はエリア予選関東Bブロックを【光水闇トリガービート】にて制した。何の因果か、フィーチャーテーブルには今日と同じ、《CRYMAX ジャオウガ》のバナーが配されていた。
全国大会2025 関東エリア予選 Bブロック:優勝者インタビュー
当時の優勝者インタビューで上がっていたのが、B卓に座るもぐにんにんの名前だった。2ブロックに詳しい友人に助けてもらった、というのが彼の弁だった。優勝した実感はまだないけれど、全国も楽しみたい。喜びと照れがブレンドされたような、控えめな笑みが印象的だった。
ブースを出た彼を会場外まで見送る。と、待ち伏せていた友人達にもみくちゃにされている様子だった。よき友人、よき縁を引き寄せられる人物なのだなと、勝手に納得したことを覚えている。
当時は知る由のないことだったが、表裏が見えないゆーきを小突き回している面々のうちに、もぐにんにんとシン@nkgもいたという。
そして全国大会を経て、現在に至る。表裏が見えないゆーきにとって今日は、あの舞台へ友と旅立つための試練なのだ。
この時点で、B卓C卓は既に決着。B卓ではもぐにんにんが英進んにょお!?勢を寄り切り、C卓ではまつぴがシン@nkg相手にコンボを炸裂させた。
つまり、トータルスコアは1-1。文字通り、ここからの1試合が全てを決することとなる。
「ドカ踏み~」「単騎どこ?」「全部盾落ちでいい!」「マジで頼むぞ!」当然、全選手がこのA卓に合流する運びに。開始前の静寂はどこへやら、両チーム6名から声援とも賑やかしともつかぬ声が飛び交う。
譲れないものの重さは変わらない。全国大会の権利。だがそれでも、この瞬間は彼らにとって最高の遊び場だ。いつしかフィーチャーテーブルは、熱と喧騒で躍動していた。
GAME3
先攻:たぐ3戦目にして先攻を取ったたぐ、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》をきっちりと2ターン目に送り出しマナ加速に成功。対する表裏が見えないゆーきはというと、2ターン目までチャージのみ。
「デュエマ上手いよ~!」と英進軍。「3回《大集合!アカネ&アサギ&コハク》スタートされてんだけど……」と。この一瞬を最高のパーティーにしよう。
たぐ、3ターン目。マナでは先攻しているものの、手札が今一つ精彩を欠いている。《俳句爵 Drache der’Bande》もなければ《キユリのASMラジオ》もない。
そこで、このターンは《刀舞の3号 カツえもん》を繰り出しての2枚ドローを選択。《大集合!アカネ&アサギ&コハク》で1点ブレイクするかをチーム全体で相談し、最終的に「踏んだらダメなカードの方が多い」と結論を出す。ここはステイだ。この一瞬を最高のパーティーにしようもチーム総出で思考を回す。《地龍神の魔陣》で除いた3枚、どれを手札に加えるか、あるいはマナに置くか。最終的に《パーリ騎士の心絵》をマナに置いてターンを返した。
手番が巡ってきたたぐ、だが未だに手札に《俳句爵 Drache der’Bande》なし。【創世竜ループ】のタイムリミットは迫ってきている。どうにかここで詰めていきたい。
メンバーと目配せし、勝負に出た。《大集合!アカネ&アサギ&コハク》で《ピザスターのアンティハムト》を拾い、即召喚。1枚ドローして《ピザスターのアンティハムト》。1枚ドローして――
「すごい」「すごいな」
最も近くで最も長くたぐの姿を見ていた、チームメイトをも驚嘆させる勝負運。
引いた。《ピザスターのアンティハムト》進化、《俳句爵 Drache der’Bande》! 勝負は一気に最終局面へとなだれ込む。
まずは《大集合!アカネ&アサギ&コハク》で1枚ブレイク。無事通る。そして渾身の《俳句爵 Drache der’Bande》攻撃。マナの《心転地と透幻郷の決断》をドロー+実行モードで宣言した。踏み倒すのは……《瞬閃と疾駆と双撃の決断》!
《クイーン&かぼちゃうちゃう》を踏み倒しつつ、《俳句爵 Drache der’Bande》のアンタップを予約する。たぐ「上から3点!」
たぐのコールに、「全部踏め!」「何も踏むな!」と両チームが応える。
6人の意志が競り合ったか、開かれたカードは1枚。
《トラップの地版》だ。アンタップする《俳句爵 Drache der’Bande》を含め、たぐの持つ打点は残り3つ。いずれにせよ《宇宙妖精エリンギ》か《終末の時計 ザ・クロック》を踏めなければ止まらないので、ここは自身をマナに送る判断となる。これで、表裏が見えないゆーきのシールドはラスト1枚。踏むか踏まないかの領域の勝負に辿り着いた6人の、声が重なる。
「「「「「「頼む!!!!!!」」」」」」
《刀舞の3号 カツえもん》が袈裟懸け一閃、1点!
表裏が見えないゆーき「叩きつけていいですか!?」
たぐ「いいですよ!」
熱に浮かされた両名の、瞬時の合意。
表裏が見えないゆーきが最後のシールドを高々と持ち上げ――
――叩きつけた。
《エンドレス・フローズン・カーニバル》。攻撃は止まらない!「「「やった!!!」」」
《俳句爵 Drache der’Bande》のダイレクトアタックと同時に、英進軍の歓声が天を衝いた。
表裏が見えないゆーき 1-2 たぐ
WINNER:たぐ
CHAMPION:英進軍! たぐ「全国ですか? 負けるわけないです!」
3人で掴んだ優勝と、全国への切符。ネクストステージへの意気込みをたぐに聞くと、勇ましい返事が返ってきた。
英進んにょお!?勢「誰のおかげで予選抜けたと思ってんねん!」
まつぴ「待て、お前今日の戦績言うてみい!」
両隣からノータイムで茶々が入る。すかさずたぐもツッコミ返す。長い長い一日を終え、ようやく彼らの肩からも重荷が下りたようだった。
次は全国の舞台で、ライバルとして集う3人。彼らの激闘と友情に敬意を表して、この記事を締めたい。|
表裏が見えないゆーき 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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たぐ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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