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DMGP2022 Day2 :TOP5カード紹介

ライター:金子 幹


 前日のDMGP2022 day1の興奮も冷めやらぬ中、同規模で行われたDMGP2022 day2。
 超CS京都以来となるオリジナルの大型大会で、単独での開催が初めてとなる前日のアドバンスフォーマットより目新しさはないのでは?などと侮るなかれ、このday2においてはプレイヤーだけでなく、我々ライター陣をもうならせたカード達を以下ランキング形式で紹介させていただこう。

第5位:《アビスベル=ジャシン帝》

 まずはゴッド・オブ・アビス 第1弾「伝説の邪神」のオーバーレア、新主人公 切札ウィンの相棒である《アビスベル=ジャシン帝》がランクイン。
 best128には惜しくも残らなかったものの、予選では◆ドラ焼きdottoけみーといった強豪をはじめとする多くのプレイヤーが使用していた【アビスロイヤル】。
 種族としてのアビスロイヤル自体、まだまだカードプールは少ないながらも1枚1枚のカードパワーがハイスペックであるのが特徴で、《レター=ジェンゲガー》《フォーク=フォック》《邪侵入》といった中盤以降も腐らない墓地肥やし兼リソース源となるカードのみならず、《悪灯 トーチ=トートロット》《ハンマ=ダンマ》といった受けとなるクリーチャーも優秀なものばかり。
 とはいえ、メインアタッカーの《深淵の三咆哮 バウワウジャ》だけでは攻撃面や妨害面にやや力不足な面もあり、プレイヤーの中には《龍頭星雲人 / 零誕祭》を搦め手として採用したり、《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》をフィニッシャーに据えているリストも見られた。

 かのジャシン帝もプレイヤーとして本大会に邪侵入していたほど(アーカイブ参照)に、【アビスロイヤル】の影響力はすさまじかったようだ。
 まだまだアビスという種族は出始めたばかり。将来性にも期待して、今回のTOPカード5選に選ばせていただこう。

第4位:《悪魔の契約》

 最新弾の《アビスベル=ジャシン帝》と対照的に、このカードの登場は第4弾 闇騎士団の逆襲(チャレンジ・オブ・ブラックシャドウ)
 発売日は…2002年12月!?約20年の時を経て太古のカードが、この環境最前線であるDMGPの舞台で活躍するのもデュエル・マスターズの魅力の1つだろう。
 すめらぎの【水闇自然墓地ソース】の墓地肥やし+リソース源となるこのカードは、つい最近まで【グルメ墓地】のメインギミックとして猛威を振るったことで殿堂入りを果たした2枚のカード《超七極 Gio / 巨大設計図》+《樹食の超人》の役割を担っているといえる。無論、《悪魔の契約》のアクションのために2マナ必要な点や、ある程度マナを伸ばさなければ有用に使えないなど、前述のパッケージよりもややピーキーさはみられるものの、そこは《Disジルコン》or《天災 デドダム》+《生魂転霊》といった新たなリソースギミックで克服している点は見事だった。
 さらにこのカードに関するシークレットテクとして《若き大長老 アプル》が相手のバトルゾーンにいれば、その力を逆利用することでなんと2コストでマナの枚数分ドローが出来る《サイバー・ブレイン》も真っ青なドロー呪文になるのは覚えておきたい。
 【水闇自然ハンデス】など直近のリストに《若き大長老 アプル》の採用が多く見られ始めたこと、また、一見して変則的な【墓地ソース】に見えるこのデッキに対して対戦相手が《若き大長老 アプル》を出しやすいであろうことなどを加味したことなど、環境を見定めこのカードの採用に踏み切ったプレイヤーの慧眼を讃え、4位にランクインとさせていただく。

第3位:≪Drache der'Zen≫

 最新弾のスーパーレア、《十番龍 オービーメイカー Par100》をフィニッシャーに据えた【自然単オービーメイカー】はday1のアドバンスフォーマットで猛威を振るい、このday2のオリジナルフォーマットでも基盤のクリーチャーのメタ範囲の広さや、アドバンスの特権《ソイソイミー》抜きでも出力を引き出せれば勝ちに直結する点で使用者は多かった。
 とはいえ、best128にはその姿は見る影もなく、代わりに最新弾によって成立したデッキタイプである【水単タマシード】が予選通過者のデッキに名を連ねる!
 今回はその【水単タマシード】のキーカード≪Drache der'Zen≫を3位としてご紹介。

 このカードの強みはなんといってもまずは、このカードの持つカードタイプ「タマシード/クリーチャー」。
 この特性により《AQ NETWORK》《バイケンの海幻》のどちらでも相手ターンに踏み倒すことが可能であり、更にこのカードのバトルゾーンに出た時の能力により《斬隠蒼頭龍バイケン》をバトルゾーンに出すことで妨害を兼ねるという、受けとしてはこれ以上のないものに。
 バトルゾーンに出た後も呪文とタマシードの踏み倒しにより、《ギュウジン丸の海幻》によるリセット、《アトランティスの海幻》による《バイケンの海幻》の使いまわしなど状況に応じて臨機応変に対応可能な攻守両面八面六臂の活躍を見せる。
 また複数体いればではあるが、攻撃時の能力で《神の試練》を唱えることによる半永久的にエクストラターンを取りにいくことで安全に殴りきるプランを取ることが出来るテクニックも要チェックだ。

第2位:《EVE-鬼MAX》

 準々決勝、準決勝、決勝と毎試合ぴゅうの土壇場で活躍したこのカードを選出しないわけにはいかない。

 攻撃時能力、バトル勝利時の能力、そして鬼S-MAX進化の除去耐性効果にいたるまで全ての効果を余すことなく、ぴゅうは巧みに使いこなし準優勝の座をもぎ取った。
 そんな【光火ライオネル】にたった1枚採用されたこのカードの多くのドラマをここで語るには少々惜しい。それぞれのこのカードが生むドラマは、当日のマッチのカバレージ及びアーカイブにてぜひ読者の皆さんに見ていただきたい。

第1位:《卍 新世壊 卍》

 【水魔導具】が優勝したから、《卍 新世壊 卍》を選出したのか?と問われれば、そうでもあるし、そうでもないと答えたい。
 そもそも【水魔導具】の歴史は双極篇 第4弾 超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞に収録されたこのカードと《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》によって成立し、現在にいたるまで使用者の絶えない息の長いアーキタイプだ。

 無論、《堕呪 ゾメンザン》《ガル・ラガンザーク》など優秀な新規カードの登場によりリストはアップデートされていったものの、それゆえにこのデッキでGPという長丁場を勝ち続けるには環境読み、構築、練度、そして運の全てがそろってなければ難しいだろう。
 《卍 新世壊 卍》が2ターン目に出せれば越したことはない。が、常にそんな上振れが起きるわけもない。そこまでに至る過程こそがこのデッキの肝なのだ。
 
 実際環境読みの面では【水闇自然ハンデス】、【水闇シヴァンリンネ】をはじめとする【墓地ソース】、【5Cザーディクリカ】の使用者は多く、【水魔導具】が比較的優位に立てるデッキであったことは明白。
 構築の面でも上田秋斗は《卍 新世壊 卍》を複数回起動させることを前提で、一般的なリストには見られない《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》の採用を、そして練度と運に関してはもはや結果が語っていると言えるだろう。
 途中途中の選択肢を1つ1つ吟味した上で山札に眠る《卍 新世壊 卍》を探し出す。そんな緻密なプレイを上田秋斗はday2全日徹底し続けた。
 決勝では勝利した2戦で実に3枚もの《卍 新世壊 卍》を展開した上田秋斗に敬意を表し、このカードをday2を締めくくる最後のカードに入れさせていただく。


 これにて、オリジナルフォーマットで開催されたGP2022Day2のTOP5カードの紹介を締めさせていただこう!
 この記事が皆様のカバレージやアーカイブ視聴の一助となれば幸いである。
 また、アドバンスで開催されたDay1のTOP5カードと比較しても面白いかもしれない。ぜひ、そちらもお手すきの際にご覧いただければ幸いだ。


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