超CSⅧ大阪 決勝Round 1：いくら丼(いくら抜き) vs. チーム我我我
ライター：塚本 樹詩
撮影：坂井 郁弥
3人が同じアーキタイプを使うことによって、デッキ理解度の共有、一体感、そしてリストの差異による奇襲性をもたらす。3人が別々のアーキタイプを使うことによって、席順による妙、対応力、そして背中を任せる安心感。
こういったチーム戦特有の要素に加えて、事前の練習や、移動時間の楽しみを含めると、いざ試合に臨めば勝利は3倍以上の喜び、敗北も3倍以上の悔しさを体感することになる。
予選ラウンドのテーブルでは試合の明暗を分けるトリガーの確認を3人一緒に祈りながらのぞき込む様子や、抱き合って勝利の喜びを分かち合う様子が伺えた。
本選に進出したチームは、普段とは違ったフォーマットを楽しみながら勝ち進んだということもあって、フィーチャー卓に呼ばれた6人のプレイヤーは緊張感に加えて仲間と共に戦う高揚感を伺わせる表情も同居しているように見える。
ここではA卓、くろいこはく対クロシャツの試合の様子を中心に、進行を記していく。
予選の順位順により、いくら丼(いくら抜き)の3人が先攻で試合が始まった。
試合が始まるとまず、先攻を取った3人がそれぞれドラゴンをマナゾーンにチャージする。そう、予選ラウンドを最終的に5位で通過したいくら丼(いくら抜き)は3人ともが同じリストのドラゴンデッキを使っているのである。
というのもセンターに座るるにゃが独自に製作したデッキは現在ドラゴンデッキの主流である【呼び声ボルシャック】とは一線を画したものであり、このデッキの感触の良さを受けて折角のチーム戦ということで3人とも同じリストで臨むことにした結果の5位通過なのである。
それに対してクロシャツのチームの面々もそれぞれ、火＆光＆自然文明、自然文明、無文明のカードをマナチャージしていく。
そう、【水単サイバー】が最大勢力になった今大会で、誰も大本命のデッキを使っていないのである！大本命が予想通りそのまま勝つわけではない、を体現した6人の戦いはここから発熱の一途をたどる。A卓に視線を戻すと、後攻のクロシャツが2ターン目に《配膳犬のトレス》を召喚し、山札の上3枚から《配膳犬のトレス》をキャッチした返しにくろいこはくが《メンデルスゾーン》で1枚マナを増やした所だった。
クロシャツは3ターン目に《森夢のイザナイ メイ様》を召喚すると、すぐさまハイパー化の種にして自身の光臨を誘発させる。山札から呼び出したドリームメイトは《激烈元気モーニンジョー》だったので、手札からその上に《料理猫のプワソン》が進化して、そこから更に追加の《激烈元気モーニンジョー》！もういっちょ《激烈元気モーニンジョー》！！最後に《料理長のラビシェフ》！！！
と、連鎖を続け一気に6枚ドローしてターンを終える。
くろいこはくも前のターンに《メンデルスゾーン》で2枚加速できていれば、返しのターンに6マナ目に到達でき、先にゲームを決めにいけた未来もあっただろうが、ここでは《ボルシャック・栄光・ルピア》で加速するのみで、ターンエンド。
一方、前のターンに大量ドローをしたクロシャツは《瞬閃と疾駆と双撃の決断》から《お目覚めメイ様》を発射して速やかに勝利をもぎ取ったのであった。
チーム全体の勝敗の行方は、試合が続いているB卓とC卓の結果に委ねられることとなったが、B卓ではバーリアルが《キャベッジ・セッションズ / ソイルピンプ・キャベッジ》の呪文面を使って高速で《地封龍 ギャイア》を召喚し、るみゃのデッキが機能不全に陥っているところだった。
そして、C卓ではたかどのっとが2枚の《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を使って大量リソースを獲得した上から《ヘルトッQ》《王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー》とフィニッシュムーブを決め、そのまま全ての打点が貫通して餡子にダイレクトアタックを決め、チーム我我我の圧倒的な勝利で幕を閉じた。
WINNER:チーム我我我
無事勝利したチーム我我我に【水単サイバー】が不在の訳を聞いてみたところ、3人とも【水単サイバー】が得意なアーキタイプではなかったとのことだった。
ということは、3人がそれぞれ【水単サイバー】に有利なデッキを選んだように見えるが、それがそうでもないらしい。
ということは、予選ラウンドではうまく【水単サイバー】を避けて勝ち進んだのであろうと、聞いてみたところ、これまたそうでもないらしい。
予選ラウンド中に結構な頻度で遭遇した【水単サイバー】になんか勝った末に、本選の一発目では大本命を避けることに成功したチーム我我我。
今大会ではチームの一人がやむを得ない事情で欠席をしてしまった上で、予選を勝ち上がったチームもいたという珍しいトピックスもあり、勝負事では蓋を開けてみるまで分からないことが多い。
自分の信じたデッキで勝ち進んだチーム我我我に、良い巡り会わせがあったことは間違いないが、一定上の実力が備わっているからこその今がある。
そんなチーム我我我の快進撃がどこまで続くのか楽しみだ。
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くろいこはく 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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るみや 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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餡子 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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クロシャツ 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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バーリアル 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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たかだのっと 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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