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全国大会2024 Round 6:Chatty vs. taki

ライター:塚本 樹詩
撮影:瀬尾 亜沙子

 DMGP2024-1st Day2のチーム戦、そして超CSⅦ横浜と今年度チーム戦の大型大会で2度も準優勝した男がいる。そのプレイヤーの名はtaki。  どちらの大会でもtakiは中央の席に座り、司令塔として動きながらも無双の活躍を見せ、もし超CSⅦ横浜で優勝していたら、4人に権利をもたらすという偉業にも手をかけた。(記すのも野暮だとは思うが、2大会共に両翼のプレイヤーはとても強かった)

 それだけにtakiは2度も悔しい思いをしたのだ。

 そして今日は100%の力を発揮できる個人戦、リベンジには打ってつけの日となっている。

 対戦相手には、エリア予選の激戦区である関東のBブロックを【《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》入りエルボロム】で制したChatty。

 エリア予選での優勝者インタビューでは期待よりも不安が勝っていたように見えたが、憧れの夢の舞台でしっかりと勝ち進み、TOP8に手が届く位置までたどり着いた。

 ともに初戦敗退からサブマリンで勝ち進み、バブルマッチとなった最終戦。夢の延長線上は今なのだ。

 夢が泡となって弾けるか、現実となるか?

 じゃんけんに勝ち先攻となったtaki、まずは《お目覚めメイ様》召喚とロケットスタートを決める。

 Chattyも《とこしえの超人》スタートで、takiに並ぶ。

 次のターンにtakiは《料理長のラビシェフ》をマナチャージしてタップインを処理しながら《トレジャー・マップ》《料理犬のヴィヤンドゥ》を手にし《とこしえの超人》を乗り越える材料を手に入れる。

 それに対してChattyは《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を召喚し、二の矢を放つ。

 3ターン目に入るとtakiは《料理犬のヴィヤンドゥ》を召喚すると、すぐさま《お目覚めメイ様》を使ってハイパー化させ《とこしえの超人》を討ち取る。

 《料理犬のヴィヤンドゥ》勝利時の能力で山札の上から公開されたのは《森夢のイザナイ メイ様》。ちょっとタイミングが合わなかったものの、とりあえずはバトルゾーンに着地させてターンを終える。  返しのターンになるとChattyは《キャディ・ビートル》をバトルゾーン追加した後に《同期の妖精 / ド浮きの動悸》《お目覚めメイ様》に攻撃してから《チアスペース アカネ》に革命チェンジ。

 まずは《チアスペース アカネ》の能力で山札の上から1枚を手札、もう1枚の《アシステスト・シネラリア》をマナへそれぞれ送ったあとで《同期の妖精 / ド浮きの動悸》のメガ・ラスト・バーストを使って《森夢のイザナイ メイ様》を手札に戻して1ドロー。

 《お目覚めメイ様》を倒し《森夢のイザナイ メイ様》を手札に戻したChattyは、次のターンに《森夢のイザナイ メイ様》の光臨は受け入れ《料理犬のヴィヤンドゥ》ガチャをお祈りでやり過ごすというプランを取った。

 お祈りという点ではtakiも同じだった。

 予定調和通りtakiは手札に戻された《森夢のイザナイ メイ様》を再度召喚すると《料理犬のヴィヤンドゥ》のハイパー化のコストに充ててから《料理犬のヴィヤンドゥ》《チアスペース アカネ》に攻撃。

 バトルに勝ったので祈りの時間が来ると、山札から公開されたのはまたしても《森夢のイザナイ メイ様》。少し考えた後でこれをマナに置くと、《森夢のイザナイ メイ様》の光臨で山札の中から《料理長のラビシェフ》を呼び出して3ドロー。

 こうしてtakiがターンを返すと、Chattyにとっては待望の5マナ目のマナチャージが行われると、待ちに待った《チアスカーレット アカネ》の召喚が起点となり、マッハファイターで《料理長のラビシェフ》に突撃すると《超重竜 ゴルファンタジスタ》に革命チェンジ。

 《超重竜 ゴルファンタジスタ》の能力でマナから呼び出した《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を待機していた《チアスカーレット アカネ》の能力で再びマナへ戻してジャイアント・メクレイド8を行い《銀河竜 ゴルファンタジスタ》を呼び出すと、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》のメガ・ラスト・バーストを使って《料理犬のヴィヤンドゥ》をバウンス、1ドロー。

 一連の処理が終わると《料理長のラビシェフ》が倒され、続けて《キャディ・ビートル》《森夢のイザナイ メイ様》に攻撃し、バトルを《銀河竜 ゴルファンタジスタ》が肩代わりして倒す。

 ジャイアントの理想形のひとつであるゴルファンタジスタA・B状態を作ったうえで相手の盤面を空にした。

 盤石となった盤面を相手に絶体絶命のピンチとなったtakiは《トレジャー・マップ》から《激烈元気モーニンジョー》を掘り当て、手札でもたついていた《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》を解答に変えたのだった!  《超重竜 ゴルファンタジスタ》《銀河竜 ゴルファンタジスタ》の2体を対象に取ると、前者がシールド、後者がマナへそれぞれ送られる。

 消耗戦の末にChattyは《五番龍 レイクポーチャー ParZero》召喚で2枚の手札を蓄えてターンエンド。

 一方のtakiも《配膳犬のトレス》を召喚して山札の上から公開された《ピザスターのアンティハムト》《忠犬な騎士スゴイワン》《料理猫のプワソン》から《料理猫のプワソン》を回収。残りのマナを使って《料理長のラビシェフ》を召喚して4枚ドローとリソースを増やすターンにする。

 《配膳犬のトレス》の能力解決時点で試合時間が終了となったため、takiのターンを0ターンとしてここからは追加3ターンが行われる。

 それでも勝敗が決まらなかった場合は両者敗北となってしまうので、ここからは無理してでも勝ちに近づくルートを取らないといけなくなってしまった両者。

 まずは追加1ターン目。

 Chattyは《アシステスト・シネラリア》を召喚、能力で1ドローしてから《チアスカーレット アカネ》を召喚。そのまま《料理長のラビシェフ》へマッハファイターで攻撃して《超重竜 ゴルファンタジスタ》に革命チェンジ。まずは《チアスカーレット アカネ》の能力で《キャディ・ビートル》をマナに送りジャイアント・メクレイド8を行うと、山札の上から《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を呼び出す。

 《五番龍 レイクポーチャー ParZero》の能力で山札からカードを加えるとChattyは《チアスカーレット アカネ》を公開して《激烈元気モーニンジョー》をバウンス。続いて待機していた《超重竜 ゴルファンタジスタ》の能力でマナから《チアスカーレット アカネ》を呼び出すと、ここでようやく攻撃が解決して《料理長のラビシェフ》がバトルで倒される。

 2体目の《チアスカーレット アカネ》も同様に《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》へ攻撃に行くと《銀河竜 ゴルファンタジスタ》に革命チェンジした後に、前のターンに召喚していた方の《五番龍 レイクポーチャー ParZero》をマナへとバックしてジャイアント・メクレイド8を行い《同期の妖精 / ド浮きの動悸》の呪文面を使用。ここでは《配膳犬のトレス》をバウンスして1ドロー。

 こうして《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》が倒されると、takiのクリーチャーはすべて対処されただけでなく、再びゴルファンタジスタA・B状態が作られ、今度は《アシステスト・シネラリア》という保険付きの盤石の状態が築き上げられていた!

 最後のターンとなったtakiは《激烈元気モーニンジョー》《料理猫のプワソン》を連鎖して、なるべく横にクリーチャーを広げつつ《配膳犬のトレス》をハイパー化させるものの、Chattyの盤面に触れることができずに、ターンを終える。

 前のターンでリソースを十分に拡大させたChattyは《配膳犬のトレス》《五番龍 レイクポーチャー ParZero》でバウンスすると、最終的にはブロックされない大量のジャイアント軍団がtakiに一斉に攻め込みダイレクトアタックを決めたのだった!

WINNER:Chatty

 日本一でのTOP8進出。ここで満足するかどうかはともかく、この戦績はとんでもなく凄いことだ。

 そして何よりtakiというプレイヤーに勝ったということが今後のChattyの自信に繋がれば何よりだ。

 そして最後に書き残しておきたいことがある。2024年度に於いて早い段階で全国への切符を手にしていたtaki。それから全国が始まるまでの長い期間の中でtakiが全国に出ることが嬉しい、一緒に全国に出たいという声を沢山聞いた。北海道にいながらも全国へ熱を伝播させた伝説的プレイヤーの顕現ともいえる現象を肌で感じた。

 こんなにも沢山の人の心を動かすプレイヤーがいるのか!?と衝撃を感じたのと同時に、自分もその中のひとりになっていると気が付いた。それほどまでにtakiは魅力のあるプレイヤーだ。

 そんなtakiの活躍を来期も期待している。

 人と人が戦うことで物語が紡がれるというのならば、Chattyという新星もまた、2025年度シーズンで活躍を見せてくれるだろう。しかし、まだChattyの物語は続く、次は準々決勝だ。
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