超CSⅨ新潟 準決勝:逆・大和中央 vs. 英進軍
ライター:鈴木 響太(ボルスズ)
撮影:瀬尾 亜沙子
英進んにょお!?勢:「なんか心臓強くなったかも。」英進んにょお!?勢:「やること変わんねぇもんな、どこまでいっても」
相手チームを待つ間、軽い会話が交わされる。
超CSの、それも準決勝の大舞台。緊張しないはずもないが、あながち嘘でもないのかもしれない。
英進軍 と 逆・大和中央の6名。この席に座った時点で、どのメンバーも十分な実力と運を持ち合わせていることは疑いようがない。
だから、ここまで来たらあとは天秤がどちらに傾くのか、それだけの勝負になってもおかしくない。それを思えば、よりリラックスして向かえる方がポテンシャルを最大限引き出せるというもの。緊張はし損、リラックスして楽しんだもん勝ちなのかもしれない。
こちらもまた、リラックスタイムの小休憩を終えたもりたみ/大和中央が着席すると、粛々と対戦の準備は進められた。
C卓:まつぴ vs. もりたみ/大和中央
ここまで、本戦に上がってから全戦先攻3ターン目に勝利を収めているという恐るべき戦績のまつぴに対し、こちらも本戦進出後一戦も敗北を許していないというもりたみ/大和中央のマッチアップ。両者が操るデッキは【ドッコイループ】と【創世竜ループ】というループ対決でもあり、刺すか刺されるかの緊張が走っていた。
先に動いたのはまつぴ。《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を召喚しマナ加速を決めると、続く3ターン目には《未来設計図》で《飢えと乾き ケローラ》を回収。対するもりたみ/大和中央としては、パーツが揃っていないと見るか、はたまた揃っているからこその回収と見るか、どちらにせよ気が気ではない。このターンはこちらもマナ加速を、と《トラップの地版》をプレイしてターン終了。
果たして、まつぴの手にコンボパーツはあるのか、ないのか。このターンのアクションは……。
持っていた!《空神のD ドッコイ》、《アクア・ティーチャー》と続けざまに召喚し、流れるように《ゾンビポンの助》までもが揃い踏み!こうなってはもはやどうしようもない。あれよあれよと《爆藍月 Drache der’Zen》、《緊急再誕》、《水上第九院 シャコガイル》がまつぴの手へと束ねられ、まずはまつぴが先制となった。
まつぴ1-0 もりたみ/大和中央
もうあとがないもりたみ/大和中央としては、先攻の利を活かして攻めこみたいところだが、最高速度の都合、どうしてもその利が活きにくい。ましてや、相手は本日超絶好調のまつぴ。1秒でも早く、何よりも速くパーツを揃えたい。……が、天運はまつぴにあった。
またしても2ターン目から《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を着地させると、今度は最速の3ターン目ドッコイが成立!!!
もはや神技、電光石火の所業に誰の目も追いつかない。
またしても《爆藍月 Drache der’Zen》、《緊急再誕》、《水上第九院 シャコガイル》が……否、勝利までもがまつぴの手に吸い寄せられていった。
Winner:まつぴ
英進軍 1-0 逆・大和中央
B卓:英進んにょお!? vs. カステラ/大和中央
C卓に続き、中央のB卓もまたループ対決……しかも、【創世竜ループ】ミラーの対決。改めて、このデッキをおさらいしておくと「シンカパワー」を《創世竜 Drache der’Zen》によって無理やり誘発させることで、好きなだけマナブーストした上で相手のライブラリーアウトを引き起こすものである。
ループパーツのほとんどをマナから呼び出せる《レヴィヤの地版》自体をマナから引っ張り出せる《創世竜 Drache der’Zen》と、マナゾーンでほぼ完結できているのがポイント。
手札にカードを揃える必要がないという条件はそのまま、C卓以上に、「揃えたほうが勝つ」というわかりやすすぎる図式を意味する。
1本目、2ターン目は互いに《地龍神の魔陣》と《天体妖精エスメル / 「お茶はいかがですか?」》でマナ加速から上々の立ち上がりだが、3ターン目にも《トラップの地版》でリードしたカステラ/大和中央が先に動き出す。3マナで《創世竜 Drache der’Zen》を召喚すると、2コスト軽減で《レヴィヤの地版》を場に出し、すかさず《創世竜 Drache der’Zen》の能力でその下へ。これにより、シンカパワーが2回誘発する動きは、このデッキの最速パターンの証。マナゾーンから《トラップの地版》、《パーリ騎士の心絵》を場に出すカステラ/大和中央の手札には、2枚目の《レヴィヤの地版》が!
《パーリ騎士の心絵》のシンカパワーでマナ加速、《トラップの地版》で《創世竜 Drache der’Zen》をマナへ送ると、G-NEOクリーチャーの耐性によって一番上のクリーチャーが残ったまま、アンタップマナが再度3枚用意される。フィニッシャーである《冥土人形ウォカンナ・ピエール》がマナへ落ち、そのまま最速の4ターンフィニッシュが炸裂した。
英進んにょお!?勢0-1カステラ/大和中央
続く2本目も、《天体妖精エスメル / 「お茶はいかがですか?」》でマナ加速する英進んにょお!?勢に対して、カステラ/大和中央も《地龍神の魔陣》で追いすがるという、1本目の再来でスタート。この時点で両者とも1ターン目に光・水・自然の全ての文明をマナゾーンに揃えており、2ターン目はループパーツとなる《トラップの地版》を埋めて動き出すという盤石の動き。またしても電光石火の決着が予見される。3ターン目、《トラップの地版》を出して、そのままマナへ送る英進んにょお!?勢を見て、カステラ/大和中央が召喚したのは、勝負の鍵を握る《創世竜 Drache der’Zen》!!
残った1マナで《パーリ騎士の心絵》を実行し、マナへ落ちたのは《冥土人形ウォカンナ・ピエール》と《レヴィヤの地版》のダブルループパーツ!!もはや、英進んにょお!?勢に残されたのは先程カステラ/大和中央が見せた先攻の4ターンループのみ。
しかし、ノりにノったループ使いを止めるのは、ランニングバックの爆走を食い止めるよりも難しい。
このターン、《創世竜 Drache der’Zen》のプレイ以上に大きく動けなかったカステラ/大和中央を前に、英進んにょお!?勢お!?は手を緩めない。
まずは《地龍神の魔陣》をプレイし、最後のループパーツである2枚目の《レヴィヤの地版》を探す。この3枚では拾えなかったものの、さらなるマナ加速で後悔領域を広げられる、《パーリ騎士の心絵》を追加で確保。そのまま1マナで後悔領域を広げていく。
2枚目の《創世竜 Drache der’Zen》、そして《トラップの地版》でアンタップマナを準備する過程で、勝利の基盤は整った。
2枚目の《レヴィヤの地版》の現着。早業で終わったB卓とC卓の4名は、勝敗を託されたA卓の応援へと移った。
Winner:カステラ/大和中央
英進軍 1-1 逆・大和中央
A卓:たぐ vs. ろーず
今大会最多本戦出場となった【4Cder‘Bande】と新たなゴールを手に入れて返り咲いた古豪【闇自然墓地ソース】。ここまでのループ対決とは打って変わって、チームの勝敗を決めるのは血で血を洗うステゴロの殴り合いだ。
先攻を取ったろーずが1ターン目から《レレディ・バ・グーバ / ツインパクト・マップ》をプレイし、《龍装鬼 オブザ08号 / 終焉の開闢》を回収する。メインカードの早期プレイに、墓地の枚数が必要なこのデッキにおいて、毎ターンプレイすることは必須。最初からフルスロットルだ。たぐ:「いい勝負にしましょうね。」
対するたぐは、《心転地と透幻郷の決断》をマナチャージしてターン終了。
続く2ターン目もろーずは《雷撃の冥将クーゼン / ダーク・ライフ》をプレイし、これで墓地は3枚と上々の滑り出し。最速3ターン目の《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》すらも見えてきた。
そんなことになっては、たぐとしてはひとたまりもない。可能ならこのターンには《クイーン&かぼちゃうちゃう》あたりの妨害クリーチャーを用意したいが、なかなか都合よくはいかない。《キユリのASMラジオ》をマナへ置くにとどまってしまった。
この隙をろーずは見逃さない。まずは1ターン目に拾った≪終焉の開闢≫をプレイし、《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》を回収すると、宣言したのは《百万超邪 クロスファイア》!!
当然、そのまま革命チェンジの宣言も通され、太陽神も顔負けの3ターンワールド・ブレイクが襲いかかる。ここで《同期の妖精 / ド浮きの動悸》の1枚も無ければそのまま実質的にゲームが決めってしまうが……たぐ:「負けました、次行きましょう」
S・トリガーはなし。短距離走でも競っているのか、横2卓に負けない高速のゲーム展開が続く。
たぐ0-1ろーず
両者1ターン目に単色を埋め、2ターン目。先に動いたのはまたしてもろーずだ。
≪ダーク・ライフ≫をプレイして≪ダーク・ライフ≫をマナに、≪終焉の開闢≫を墓地に送る。
今度こそ負けられないたぐ、二の轍は踏まないと言わんばかりに《クイーン&かぼちゃうちゃう》を召喚。事実、ろーずの手札は《百万超邪 クロスファイア》、《ハニー=マーガニー / 「こっちは甘いぞー」》、《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》、≪龍装鬼 オブザ08号≫の4枚という状況で、あと1枚1コストのツインパクトを引ければ走り出せる!という絶賛テンパイ中だったことを踏まえると、一命を取り留めるファインプレーだ。
しかも、デッキトップは《大長老 アプル / 「わたしが自然文明のプリンセス?」》!やはり準決勝ともなると天運の秤は、わずかな重みで傾きかねない。
このターンは≪「こっちは甘いぞー」≫で《超神星DOOM・ドラゲリオン》を回収してターンエンド。面倒な妨害に対して、一応の回答を手に入れる。
こうなるとたぐも安心はできない。できれば一気に攻め込んで、イニシアチブを得たいところだが、ここまでのマナチャージで水文明を作れていない。直接の《俳句爵 Drache der’Bande》では望めない状況だ。
しかし、それでも光・火・自然の3つの分銅が天秤を傾ける。プレイしたのは《ピザスターのアンティハムト》!0からでもロケットスタートが可能な、モンスターエンジンだ。
当然、踏み倒し効果で現れたのは《俳句爵 Drache der’Bande》。軽く相談をはさみ、すぐさま攻撃を仕掛ける!
攻撃時、ドローと実行のモード選択で《心転地と透幻郷の決断》を放つと、《攻守の天秤》で一気呵成に畳み掛けるT・ブレイク!
≪「こっちは甘いぞー」≫と≪レレディ・バ・グーバ≫のトリガーでは防ぎきれず、さらなる追撃から《キユリのASMラジオ》でダメ押しの《ピザスターのアンティハムト》&《俳句爵 Drache der’Bande》が炸裂!!!
速攻には速攻。右頬を殴られたら相手の右頬を殴り返すインファイトで、勝負は再びイーブンへ。たぐ1-1ろーず
3本目も、やはり先に動いたのはろーずだ。≪「こっちは甘いぞー」≫のプレイで再度≪「こっちは甘いぞー」≫を回収し、≪レレディ・バ・グーバ≫と≪ハニー=マーガニー≫が墓地へと送られる。
返すたぐのターン、プレイされたのはキラーカードの《クイーン&かぼちゃうちゃう》!先程の勝利で勢いづいたか、天秤の傾きは、わずかにたぐへ向いているのだろうか。
能動的な妨害除去は積んでいない。先程と同じく、《超神星DOOM・ドラゲリオン》を強引にマナゾーンへ送って爆発的なマナ加速を狙うろーずはこのターン、再度≪「こっちは甘いぞー」≫をプレイ。
めくった3枚は≪レレディ・バ・グーバ≫、≪大長老 アプル≫、そしてお目当ての《超神星DOOM・ドラゲリオン》2枚目。無事回収し牙を研ぐ。
2本目と同じゲーム展開。ならばとたぐが取り出したのは、先程よりもさらに鋭い一撃、伝家の宝刀《瞬閃と疾駆と双撃の決断》!!踏み倒しモード2回で《冥土人形クリン・ラビィ》、その上に《俳句爵 Drache der’Bande》と続けざまに展開していく。
攻撃時、唱えられたのは《キユリのASMラジオ》。このターンで決めたいたぐとしては、追加のアタッカーが欲しいところ。捲れた5枚の中から選んだのは《ピザスターのアンティハムト》と《俳句爵 Drache der’Bande》!!
……しかし、足りない。撃つべき呪文が見えていないのだ。手札はフルクリーチャー、頼みの1ドローも3枚目の《俳句爵 Drache der’Bande》。それでもまだ途切れたわけではない。踏み倒し先は《大集合!アカネ&アサギ&コハク》。この2枚で呪文が見えれば、このままゲームを決められる……が、ここでも見えない!
そのままW・ブレイクが通り、S・トリガーはなし。ただ、トドメを指しにいける打点もなし。
しばし相談の上、このターンはこれ以上の攻撃を行わないことを選択した。
天秤が傾く。
このターン、ろーずのマスト要件は盤面の完全な排除か、ゲームを終わらせること。
そのためにはまず邪魔な《クイーン&かぼちゃうちゃう》をどうにかしなければならない。マナゾーンの総量を増やすべく、まずは墓地の総量を増やそうと≪ツインパクト・マップ≫と≪「わたしが自然文明のプリンセス?」≫を連続プレイ。
ここまでの回収で、改めてろーずの方針はこのターンでの勝利に決まった。狙うは、13枚以上をマナに用意したうえでの、9マナを使用したワールド・ブレイク+アビスラッシュでのジャストアタック。
……が、《超神星DOOM・ドラゲリオン》をプレイした段階で、ろーずが、チームのメンバーが気づく。
どうあっても、火文明のアンタップマナを用意したうえで2マナを残すには1マナ足りない。
1マナ分、火文明1マナ分の分銅が、またしても天秤を傾けた。
仲間の応援を受け、最後のたぐのターンが回ってきた。あとは呪文さえあれば、押し込みの打点を用意できる。デッキトップは《ピザスターのアンティハムト》。手札に残る《大集合!アカネ&アサギ&コハク》のチェックが、残された最後のチャンスだ。
仲間とともに、祈るようにデッキトップを確認する。その2枚に、呪文はあるのか。たぐ:「かっこいいの、来い!」
捲れた2枚は、どちらも《攻守の天秤》!!
決定的だ。この勢いはもはや誰にも止められない。
NEO進化で出た《大集合!アカネ&アサギ&コハク》の攻撃、トリガーはなし!
《俳句爵 Drache der’Bande》の攻撃時に《攻守の天秤》。トリガーは、なし!!
そのままダイレクトアタックが叩き込まれ、激闘に終止符が打たれた。
紙一重の天秤を土壇場で引き寄せたのは、最後まで諦めずに自らのデッキを信じ抜いたたぐ、そして仲間たちの祈りだった。
Winner:たぐ
英進軍 2-1 逆・大和中央
わずか1マナ、カードたった1枚の差で明暗が分かれた、息をのむような大激戦。
超CSⅨのドラマも残すところあと1試合。
頂点まで、あと1勝。静寂の中、ピークを迎えた会場で、仲間とともに歓喜の声をあげた3名は、いよいよ最後の決戦へと歩み出す。
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まつぴ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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英進んにょお!?勢 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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たぐ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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もりたみ/大和中央 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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カステラ/大和中央 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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ろーず 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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