DMGP2025-2nd Day2(オリジナル)3位決定戦:鈴木大樹 vs. Boom
ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影:坂井 郁弥
対戦するのは、とり/ま枠、カ イ ト、鈴木の3人で構成された地元愛知勢のチーム、鈴木大樹。
そしてゲンドウ部、yosshi-、イムの3人で構成された富山からの遠征勢であるチーム、Boom。
3位決定戦とはいえ、日本一決定戦への出場権利がかかった大一番。だがフィーチャーマッチテーブルに座った6人の間には、疲労のせいもあるのだろう、どこか緩い空気が漂っていた。
それも無理もない。鈴木大樹の面々も敗北直後だが、何よりBoomの面々は、イムが準決勝のフィーチャーマッチでペリュの劇的な8コスト素打ち《闇王ゼーロ》からの《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》で敗北を喫したばかり。その他の対戦内容も接戦で、全員すべてを出しきったといった面持ちだった。
ゲンドウ部「疲れてるけど……」
とり/ま枠「疲れましたね……楽しんでやりましょう」
ゲンドウ部「楽しんで……勝てるなら、勝とう!」
とり/ま枠「今日はどこからいらしたんですか?」
ゲンドウ部「富山ってとこ、わかります?」
カ イ ト「わかりますわかります。自分らはバリバリ愛知なんで。明日も仕事ですか?」
yosshi-「まあ、ですね」
カ イ ト「大変ですね。こいつ(とり/ま枠)なんてまだ高校生ですよ」
とり/ま枠「明日文化祭っす」
ゲンドウ部・yosshi-「文化祭!!?あっつー!!」
彼らは互いに倒すべき対戦相手だ。しかし、ともにデュエル・マスターズを愛するプレイヤー同士でもある。ならば、デュエルの楽しさを感じたままに表に出してはいけない理由がどこにあるというのだろうか?
2つのチームは、おそらく波長が合っていたのだろう。真剣さと楽しさを両立した、稀有な3位決定戦が始まった。C卓:鈴木 vs. イム Game 1
ビデオマッチに選ばれたC卓は、一触即発のマッチアップとなった。《戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー》をマナチャージしたイムに対し、鈴木は《オンソク童子 <ターボ.鬼>》チャージから《ストリエ雷鬼の巻》!これにはさすがのイムも目を剥く。「火自然アポロヌス・ドラゲリオン」は、この前週までの大会結果からは環境外と思われていたからだ。それでも、「光水闇ゼーロ」のイムにとっては決して絶対に当たりたくないというほどのアーキタイプではない。2ターン目のマナチャージは《理想と平和の決断》で、これが楯に埋まっているだけでも相当楽になるからだ。
一方、返す鈴木は《ヘルコプ太の心絵》チャージから《ヘルコプ太の心絵》で《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》を回収。対し、ここでイムは《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》チャージから《裏斬隠 テンサイ・ハート》を召喚して手札を回転させる。だが、ゲームは唐突にクライマックスを迎える。後攻3ターン目を迎えた鈴木は《ストリエ雷鬼の巻》チャージから《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を《ヘルコプ太の心絵》の上に「スター進化」させると、攻撃時に《禁断の轟速 ブラックゾーン》《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》の3枚を「侵略」宣言!
《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》だけ「侵略」を待機させた状態で、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の効果で5枚全ブレイク。そして、そのシールドは。表向きにされることなくそのまま、イムの手札に重ねられたのだった。
鈴木「1本とったー」
とり/ま枠「ナイスゥー⤴」
イム「3ターンアポロされたー」
yosshi-「ナイスゥー⤴(?)」
ゲンドウ部「勝ってくれーい⤴」
鈴木 1-0 イム
B卓:カ イ ト vs. yosshi- Game 1
《心転地と透幻郷の決断》《PP-「P」》とマナチャージして《洗打の妖精》を送り出したyosshi-に対し、カ イ トは《龍后凰翔クイーン・ルピア》《マジシャン・ルピア》とチャージしつつも動きがない。《PP-「P」》が入っている相手に後攻2ターン目で《マジシャン・ルピア》を出さない手札とはどんなものなのか……yosshi-は少し考えるも、ならば遠慮なくとマナチャージから2体目の《洗打の妖精》を出しつつ1点ブレイクしにいく。《アリスの突撃インタビュー》の殿堂後、受けが「G・ストライク」中心の「ファイアー・バード」相手なら先詰めに理がある……そのはずだった。
だが返すカ イ トのアクションは《瞬閃と疾駆と双撃の決断》からの《ハンプティ・ルピア》2体出し!2枚あった手札がどちらも刈られてしまい、yosshi-はさすがに引いたカードを4マナ目としてマナチャージするのみでターンを返すしかない。一方、手札に余裕があるカ イ トは《ポッピ・冠・ラッキー》を送り出す。
ここでyosshi-は5マナ目をチャージし、「D・D・Dはできる!」と《洗打の妖精》で攻撃しながらマナゾーンの《心転地と透幻郷の決断》を宣言しようとするのだが、《ポッピ・冠・ラッキー》で封じられており、やむをえず1枚ブレイクのみ。カ イ トは一応「G・ストライク」でもう1体の攻撃を止める。
そして、満を持して5マナに到達したカ イ トは《龍后凰翔クイーン・ルピア》を召喚。《洗打の妖精》への攻撃時、《ハンプティ・ルピア》を破壊しながら「メクレイド」。これは《ルピア&ガ:ナテハ》と弱めだが、さらにリソース差を広げていく。yosshi-「きちー。《瞬閃と疾駆と双撃の決断》きちー」
《煙幕の聖沌 k3mur1 / 聖沌忍法 メカくしの術》の呪文側を唱えて手札を入れ替えるyosshi-だが、返すターンに《ハンプティ・ルピア》でそれも落とされる。
yosshi-「何出したら勝てるかな……ってやったぁ」
それでも、ここで引き込んだのは《ネ申・マニフェスト》。進化元を用意しつつ手札も残せており、次のターンに《俳句爵 Drache der’Bande》が出せればワンショットも狙える……そのはずだった。
だが返すyosshi-のアクションは《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》!これ自体は《洗打の妖精》で手札に戻るものの、シールドを2枚焼却。さらに《龍后凰翔クイーン・ルピア》攻撃時に《ルピア&ガ:ナテハ》を破壊しながらの「メクレイド」で、降臨したのは《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》!過剰打点が、yosshi-を一瞬にして押し潰したのだった。
カ イ ト 1-0 yosshi-
A卓:とり/ま枠 vs. ゲンドウ部 Game 1
《R・R・R》をマナチャージしたゲンドウ部に対し、とり/ま枠は《忍蛇の聖沌 c0br4》チャージから《DARK MATERIAL COMPLEX》!殿堂カードを初手設置する最高の回りを見せる。そのまま2ターン目は互いにマナチャージのみで動きがなく、ゲンドウ部が3ターン目に《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》で楯回収だけしたのに対し、とり/ま枠は《冥土人形ヴァミリア・バレル》でゲンドウ部の手札を絞る。4ターン目もゲンドウ部が《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》で《冥土人形ヴァミリア・バレル》を除去しながら楯回収したのに対し、《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》で手札破壊を継続。《DARK MATERIAL COMPLEX》の目覚めまで、ひたすら耐える構えだ。
だが返すゲンドウ部はマナチャージなしから《ティンパニ=シンバリー》。「ヨビニオン」から《天災 デドダム》で、手札を減らさずに闇のクリーチャー3体を用意する。ゲンドウ部「ねえねえ、コンプいますフミシュナいます。行っていい?」
yosshi-「いいよ行こう」
ゲンドウ部「(何も落ちないと)止まります」
yosshi-「止まるの確定か」
見切り発車するか否か。それはこのデッキにとって最も大事な判断だ。ゲンドウ部は一応チームメイトに相談しつつも、半ば腹を決めていた様子で宣言する。
《闇王ゼーロ》!そして山札から落とした4枚の中には、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》と《DARK MEMORY CONTAINER》の姿が!ゲンドウ部「いいよー」
《アーテル・ゴルギーニ》蘇生。効果で《天災 デドダム》と《~地獄帰りの騎士~》を蘇生し、《DARK MEMORY CONTAINER》蘇生で2ドロー。合わせて8枚の追加ルック。
そしてゲンドウ部は、見事賭けに勝った。
ゲンドウ部「……っし!」
たどり着いた、2枚目の《闇王ゼーロ》!
とり/ま枠「時間あるし投了でいいかな?投了します」
とり/ま枠 0-1 ゲンドウ部
C卓:鈴木 vs. イム Game 2
1ターン目《ストリエ雷鬼の巻》→2ターン目《進化設計図》と動いた鈴木に対し、イムは《~地獄帰りの騎士~》で手札を回転させながらシールドを増やす。ここで返す鈴木は《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》からの《禁断の轟速 ブラックゾーン》「侵略」で攻めはじめるが、イムは落ち着いて《裏斬隠 テンサイ・ハート》を「ニンジャ・ストライク」してさらに手札と墓地を整えると、T・ブレイクをそのまま受け入れる。はたして宣言は……「S・トリガー」《影世界のシクミ》!……だけでなく、《DARK MEMORY CONTAINER》を捨てつつの「S・バック」《秩序の意志》をも同時宣言!
《影世界のシクミ》で蘇生した《~地獄帰りの騎士~》が捨てたばかりの《DARK MEMORY CONTAINER》を蘇生し、手札がじゃぶじゃぶに溢れかえった状態でイムにターンが返る。そして残り山札を数えたイムは、4マナ目をチャージして《影世界のシクミ》を唱えて《冥土人形ヴァミリア・バレル》を蘇生すると、《闇王ゼーロ》を宣言する。既に山札も十分掘れており、墓地に《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》があることも確認した鈴木は、投了して3ゲーム目に進むことを選択するのだった。
鈴木 1-1 イム
B卓:カ イ ト vs. yosshi- Game 2
《心転地と透幻郷の決断》《PP-「P」》とチャージして《葉鳴妖精ハキリ》を送り出したyosshi-に対し、カ イ トは《魔誕翔天マルピア》《ルピア&ガ:ナテハ》というマナチャージから《マジシャン・ルピア》を送り出す。yosshi-「何か引いてください……何か!?」
だが、返すyosshi-は自分で引いた《瞬閃と疾駆と双撃の決断》に目を剥くと、それを即マナチャージする。
yosshi-「こうするとこれが出せるんですねー」
素出し《ピザスターのアンティハムト》!さらに2体目の《ピザスターのアンティハムト》につながる。yosshi-「ダーバンデ君はどこ……?」
それでも《PP-「P」》をスピードアタッカーで立たせると、続けて《葉鳴妖精ハキリ》攻撃時に《一音の妖精》を召喚し、《ピザスターのアンティハムト》の上に「NEO進化」させるビッグプレイ!
カ イ トはブレイクされた《ハンプティ・ルピア》を「G・ストライク」で見せてこのターンの攻撃は止めるも、進化状態の《一音の妖精》と《PP-「P」》含みの3ターン目の4面展開を受けてしまっては、この状況を逆転できるカードは一種類しか思いつかない。
カ イ ト「拾う前提で行くしかないか……」yosshi-「インタビューやめてね~」
《ハッター・ルピア》を召喚し、《マジシャン・ルピア》で「ハイパー化」してから《葉鳴妖精ハキリ》への攻撃時に《凰翔竜機マーチ・ルピア》に「革命チェンジ」宣言しつつ、「メクレイド」を先に解決。もし《アリスの突撃インタビュー》が見つかればいいが、見つからなければその時点でほぼ負け確定にもなりかねないプレイ。それでも、わずかな逆転の可能性に賭ける。
そして。
その3枚の中に、《アリスの突撃インタビュー》の姿はなかった一方で、返しのターンにはyosshi-の手元に《俳句爵 Drache der’Bande》が駆けつけたのだった。
カ イ ト 1-1 yosshi-
A卓:とり/ま枠 vs. ゲンドウ部 Game 2
とり/ま枠「ねぇコンプって4Cゼーロ不利?」カ イ ト「……」
yosshi-「不利不利。この人引き強すぎるんで」
ゲンドウ部「オレ対面、不利っすね」
とり/ま枠「ふーん」
yosshi-「効いてる効いてるw」
トラッシュトークもほどほどに始まった2ゲーム目。2ターン目《異端流し オニカマス》、3ターン目《冥土人形ヴァミリア・バレル》というぶん回りを見せるとり/ま枠に対し、ゲンドウ部は《~地獄帰りの騎士~》を召喚する……の、だが。
ゲンドウ部「……やっちゃった。《冥土人形ヴァミリア・バレル》いたわ」とり/ま枠がしっかり「ハイパー化」させていたのを見落とし、3ドローの《~地獄帰りの騎士~》を突っ込ませてしまったのだ。
ゲンドウ部「わりっ、死んだ!」
結果、大量のセルフハンデスによって3ターン目にして残る手札は1枚になってしまう。
この隙にとり/ま枠は優位を盤石なものとするべく、《奇天烈 シャッフ》を出して「4」宣言。ゲンドウ部はノーチャージから《天災 デドダム》でどうにかリソースを伸ばすが、なおもとり/ま枠は《貴布人 テブルカッケ=エディ》《異端流し オニカマス》と並べ、「ハイパー化」も忘れず継続しつつ《奇天烈 シャッフ》で「4」宣言しながら1点ブレイク。逆転の可能性を最小限に抑えにいく。だがゲンドウ部が《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》を出しつつ、《天災 デドダム》でタップ状態の《異端流し オニカマス》を打ち取ったものの、このゲームはほぼとり/ま枠の勝利は揺るがないだろうというこの局面で、進行が早かった他の2卓の決着が先につく。
はたして勝利の女神はどちらのチームに微笑んだのかーー。
とり/ま枠 1-1 ゲンドウ部
B卓:カ イ ト vs. yosshi- Game 3
yosshi-「引き弱で頼みます」《ハンプティ・ルピア》《ポッピ・冠・ラッキー》というマナチャージから《マジシャン・ルピア》を送り出したカ イ トに対し、yosshi-も《俳句爵 Drache der’Bande》《一音の妖精》というマナチャージから《葉鳴妖精ハキリ》を送り出して応える。
だがyosshi-の願いは届かず、《ルピア&ガ:ナテハ》をマナチャージしたカ イ トのアクションは《ハッター・ルピア》!「ハイパー化」して攻撃時に「メクレイド」すると、3枚には《龍后凰翔クイーン・ルピア》と《ハンプティ・ルピア》の姿が。悩ましい2択だが、カ イ トの選択は……《ハンプティ・ルピア》。
yosshi-「まあマナに置いてるもんな……」
公開されたyosshi-の手札は、《ネ申・マニフェスト》2枚に《葉鳴妖精ハキリ》と《俳句爵 Drache der’Bande》。当然ここから《俳句爵 Drache der’Bande》を落としつつ、1枚ブレイクが通ってターンエンド。
返すyosshi-は《ネ申・マニフェスト》を召喚し、呟く。yosshi-「ダーバンデが出勤するかどうかだな……」
3枚ドロー。そして。
yosshi-「キター!」
3枚目の《俳句爵 Drache der’Bande》に辿り着き、にわかに腰を浮かせるyosshi-。そして、ベストな動きを検討する。yosshi-「《ピース・盾・ルピア》だけケアできない!」
口にしたのは、一般的な「ファイアー・バード」なら入ってなさそうなトリガー。つまり、それ以外はすべてケアできているということ。
そのままyosshi-は《葉鳴妖精ハキリ》攻撃時、《ピザスターのアンティハムト》から《俳句爵 Drache der’Bande》を《ネ申・マニフェスト》の上に「G-NEO」進化。「シンカパワー」により、「G・ストライク」や《アリスの突撃インタビュー》を貫通する最強のクリーチャーが爆誕する。《葉鳴妖精ハキリ》でブレイク……通る。
さらに《俳句爵 Drache der’Bande》攻撃時、《心転地と透幻郷の決断》。「ドローと実行で」そしてドロー後に唱えたのは《煙幕の聖沌 k3mur1 / 聖沌忍法 メカくしの術》!呪文2回と《ピザスターのアンティハムト》の修正で、《俳句爵 Drache der’Bande》をアンタップしながらのT・ブレイクが走る。
ここでカ イ トも《魔誕翔天マルピア》をトリガーし、《ピザスターのアンティハムト》を処理するものの、《俳句爵 Drache der’Bande》が止まらない。
さらに《俳句爵 Drache der’Bande》攻撃時、再び《心転地と透幻郷の決断》。2回実行で着地したのは。
「ジャストダイバー」《洗打の妖精》の上に《一音の妖精》「NEO進化」!
そのまま最後のシールドがブレイクされ、そのシールドが、カ イ トの手札に静かに重ねられたのだった。
yosshi-「ピンの《ピース・盾・ルピア》、『メクレイド』で見えちゃってたんですよ……」
カ イ ト 1-2 yosshi-
Winner: yosshi-
C卓:鈴木 vs. イム Game 3
先攻の鈴木が1ターン目《ヘルコプ太の心絵》から2ターン目《エボリューション・エッグ》で《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》をサーチという順調な展開。だがイムが2ターン目に《異端流し オニカマス》を召喚したのに対し、自然のカードを引きすぎているのか「侵略」カード不足か、いずれにせよ3ターン目までに火文明のカードをマナに置けず、やむをえず《PP-「P」》を送り出して《闇王ゼーロ》を牽制しつつアドバンテージエンジンの定着を図る。だがイムは《冥土人形ヴァミリア・バレル》でこれを対処。そしてランダムハンデスの結果は……。
鈴木「あーごめん、アポロ抜かれた!」
虎の子の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》をぶち抜く大金星!
それでも鈴木も1ターン遅れで《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》をチャージしながら《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を召喚。タップ状態の《異端流し オニカマス》に向けて攻撃しつつ《禁断の轟速 ブラックゾーン》へと「侵略」し、《異端流し オニカマス》を「封印」することに成功する。
だがイムは落ち着いてこの《禁断の轟速 ブラックゾーン》を《秩序の意志》で「封印」返し!鈴木もここで手札を使いきりながら《PP-「P」》を出して望みをつなごうとするのだが、なおも返すイムが《影世界のシクミ》を唱えると、3枚には《~地獄帰りの騎士~》がしっかりと含まれており、消耗したリソースを補充することに成功する。加えて、「ハイパー化」で《PP-「P」》の能力もしっかりと防いでいく。
とはいえ返す鈴木も《進化設計図》で進化クリーチャー4枚を一気に回収し、進化元待ちという状況を作る。イムとしては、ゲームを決める決定打が欲しいところ。
イムは意を決して5マナ目となる《闇王ゼーロ》をチャージすると、再び《影世界のシクミ》を唱える。そして《冥土人形ヴァミリア・バレル》が落ちたものの、時間稼ぎにしかならないと意を決して《~地獄帰りの騎士~》を蘇生する。2体墓地にいるうちの《DARK MEMORY CONTAINER》を1体蘇生するが、2ドローを見ても首を傾げつつ、「ハイパー化」だけしてターン終了を宣言。
頼む、進化元を引いてくれーー。
そんな祈りを込めた鈴木のドローはしかし神に届かず、力なくターンエンドを宣言するのみ。
かくしてイムのターン。ドローを見たイムが頷く。《冥土人形ヴァミリア・バレル》で邪魔だった《PP-「P」》をどかすと、満を持して《闇王ゼーロ》を宣言!
《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》が着地し、墓地の内容的に《サイバー・J・イレブン / 「みんなと戦えてよかった♥」》までつながることを確認した鈴木は、それがチームの敗北を意味することを理解しつつも、残りの手順を見守ることなく潔く投了を宣言するのだった。
鈴木 1-2 イム
Winner: イム
yosshi-「よし、お前の3ヶ月無駄にしたぞ!」
ゲンドウ部「最悪や、店舗予選回ったのに……」
とり/ま枠「全国頑張ってください!」
かくしてA卓の3ゲーム目を待たずして、チームの勝敗が決まった。それでも鈴木大樹の面々は、日本一決定戦の出場権を逃したというのに互いを責めるでもなく、Boomの勝利を心から祝福していた。
しかも、とり/ま枠とゲンドウ部は、「せっかくだからやりたい」と実質フリーの3ゲーム目を(ジャッジに確認した上で)始める。そのプレイは、決勝戦の開始を待たせているということで制止されるまで、軽口を叩きあいながらひたすら和やかに続いた。
競技にヒリつくばかりがデュエル・マスターズではない。たとえ日本一決定戦の権利がかかった戦いだとしてもフリープレイと同じように、相手のプレイの上手さや興奮する回りを見てその感情を分かち合い、一緒に盛り上がれる。
彼らが体現してくれたように、「楽しさを共有しやすいこと」もまた、デュエル・マスターズというカードゲームの魅力なのだ。
Winner Team: Boom|
とり/ま枠 DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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カ イ ト DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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鈴木🦆 DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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ゲンドウ部 DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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yosshi- DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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イム DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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