超CSⅧ北海道 準決勝:徒花 vs. curuto
ライター:塚本 樹詩
撮影:坂井 郁弥
新殿堂施行前最後の大型大会ということもあって【ファイアー・バード】による最後の花火を見に来た気分の超CSであったが、新環境を前にして対抗勢力が存在していた。TOP128進出アーキタイプのトップシェアはもちろん【ファイアー・バード】であったが2番目の勢力となったのが徒花の使う【水単サイバー】。
【水単サイバー】は動きこそ【ファイアー・バード】に類似している点が多いもののビートダウンとループの二刀流により、【ファイアー・バード】以上に柔軟なゲームプランが展開できる。
故に、扱うのが難しいアーキタイプとなっているが、準決勝まできたプレイヤーが使うともなれば、その練度は相当のものだろう。
加えて、徒花には負けられない理由がある。
もう一つの準決勝を行う卓には、一緒にこのデッキを調整していた楽道の姿があった。
二人で決勝を戦いたい。
物語としては十分すぎる背景を持った徒花に対峙するcurutoは反対側で楽道と戦うハバキ同様、最後の北海道勢となり、地元勢の願いを一身に引き受けていた。
準決勝の片方の試合はフィーチャーマッチ外にある決勝トーナメントの卓で行われるので、エリアを区分ける仕切りに沿ってcurutoの背中を見守る人垣が形成されていた。
そんな中で二人の準備が終わると、予選終了時の順位をお互いに確認し、徒花の先攻で試合が始まった。
Game1
先攻:徒花
まずは徒花が《フラワー・ハート》から《アストラル・ハート》NEO召喚へと繋ぎ、先攻ながらきっちりリソースを確保すると、2ターン目《マジシャン・ルピア》召喚のcurutoを前に3ターン目に《マクスハト》召喚と理想の展開をみせる。この《マクスハト》が《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を山札から召喚したことによって、手札進化で《昇カオスマントラ》がくっつき、数珠つなぎにメクレイドや踏み倒しを連打することで一気に3体の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が並び、返す手段無しとcurutoは投了を選択。
まずは徒花が電光石火で一本を取る。
徒花 1-0 curuto
Game2
先攻:curuto
先攻こそは自分の動きを先に押し付けたいcurutoであったが、タップインがもたついたのか《ルピア&ガ:ナテハ》《マジシャン・ルピア》とリソースを伸ばす展開を見せる。
その間に徒花は《エメラル》召喚の後に《アストラルの海幻》から《フラワー・ハート》召喚と、こちらも3ターン目にビックアクションを起こせないままターンを返す。4マナ目はアンタップインのマナを置くことができたcurutoは《アリスの突撃インタビュー》で《ハンプティ・ルピア》を捨てた後に《エメラル》と《フラワー・ハート》を破壊し、墓地から《ハンプティ・ルピア》をバトルゾーンに出す。
《昇カオスマントラ》《アイドル・ハート》《フラワー・ハート》《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》と公開された中から、一番の脅威である《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を捨てさせる。
ここで破壊された《フラワー・ハート》のドロー&ディスカードと自分のターンのドローを含め、何かしらのアクションを起こしたかった徒花だったが、ここでは何もせずにターンを終えることとなってしまう。
ここでようやく5マナ目に到達したcurutoが《雷炎翔鎧バルピアレスク》を召喚すると事態は一変し、《雷炎翔鎧バルピアレスク》が攻撃とともに手札から《アリス・ルピア》を呼び出し、山札からは《ハッター・ルピア》《マジシャン・ルピア》が駆けつける。
徒花が《エメラル》の能力で埋めたシールドを避け1点のブレイクをし、ここではS・トリガーがなかったので《アリス・ルピア》と《ハッター・ルピア》以外の5体を破壊して追加ターンを得るcuruto。
その後、残った《ハンプティ・ルピア》が《エメラル》で埋められたシールドをブレイクすると《ルード・ザーナ》がトリガーすることとなる。が、《ルード・ザーナ》自身のドローをあわせても徒花の手札は6枚であったので《ハンプティ・ルピア》のみが手札に戻る。
追加ターンに《ハンプティ・ルピア》で安全確認をしてから《愛銀河マーズ・シンギュラリティ》を召喚すると、メテオバーンによる打点の追加も含めた戦線を《ルード・ザーナ》1体では守り切ることができずに、curutoが1本を返し、勝負は最終Gameへともつれ込む。
徒花 1-1 curuto
Game3
先攻: 徒花これで決勝への進出が決まる運命の3本目。2ターン目《昇カオスマントラ》スタートの徒花は3ターン目《マクスハト》召喚と、またしても理想の動きを見せる!
サイバー・メクレイド5で山札の上から呼び出した《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が《アイドル・ハート》《昇カオスマントラ》《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の3枚を手札進化の素材にすると、1本目の試合の再来を予期させる。
徒花は《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を攻撃に向かわせて《アイドル・ハート》をメテオバーンのコストに充て2ドローしてから、サイバー・メクレイド8を行い、山札の上から《アストラル・ハート》が《マクスハト》の上にNEO進化をして3ドロー。
待機中の《昇カオスマントラ》の能力を解決して手札から《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》を攻撃中の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の上にNEO進化させサイバー・メクレイド8をすると2体目の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が手札の《昇カオスマントラ》《アストラル・ハート》《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》を進化素材にして呼び出される。
ここで誘発した《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》の能力を使って攻撃中の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を手札に戻す。
残った《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が攻撃し、進化素材である《昇カオスマントラ》の攻撃時の能力で《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が追加されると、その《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が進化素材の《アイドル・ハート》を使って3体目の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を呼び出し、不可侵の打点を連打することによって鮮やかに徒花が勝利を飾ったのであった!
徒花 2-1 curuto
WINNER:徒花
【ファイアー・バード】にはジャストダイバー持ちの打点で攻めるというプランを事前に決めていた徒花。
これに抗う手段はなかったものの、2本目は《エメラル》で仕込まれたシールドを見越してのリーサルプランをきっちりと組み立てたcurutoのプレイもとても素晴らしいものであった。
熱量の高い試合を制した徒花は、後は待つだけとなった。
フィーチャー卓で戦いを続けている楽道へ、その祈りは届くのか?
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徒花 超CSⅧ 北海道 オリジナル構築 |
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curuto 超CSⅧ 北海道 オリジナル構築 |
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