超CSⅧ大阪 3位決定戦:ライン工房 vs. 全生命をこの一撃に!03
ライター:山口 海斗(ジャイロ)
撮影:坂井 郁弥
フジタリョウヤ3rd「(対面が)ワカんねぇデッキで負けたんだよ~」TJM「俺も1本目落とさなかったら…。」
両チームから悲痛な叫びが響く。
優勝者にのみ全国大会の権利が与えられる超CSにおいて、準決勝負けというのはなかなかに堪える。
全生命をこの一撃に!03 のうぇしる、TJM、まぁつの3名は予選を1位で抜け、全先攻の三面【水単サイバー】という最高のアドバンテージを得て勝ち進んでいた。
が、それも準決勝まで。肩を落としながら3位決定戦のテーブルまで歩く。
予選2位ライン工房のフジタリョウヤ3rd、ぺて、バブゥでしの3名も同じ。やはり全先攻のアドバンテージを得て挑んだ三面【光自然ドリームメイト】は当人たちのメタ読みも冴えて、優勝まであと少しというところで惜敗。
決勝戦へと向かう特攻の卓を見送る形で3位決定戦のテーブルに残る。
DMPランキングのポイントも変わらない。全国大会への権利もない。
それでも彼らは、デュエマを楽しんでいた。
C卓 まぁつ vs. バブゥでし
Game 1
先攻:まぁつ
【光自然ドリームメイト】にとって最高のロケットスタートとなる《お目覚めメイ様》を召喚するバブゥでし。お隣B卓のチームメイトぺても1ターン目の《お目覚めメイ様》召喚を確認すると…2人で歌い出した。バブゥでし・ぺて「ブイ!ブイ!ブイ!ビクトリー!!」
(「Myビクトリー!」より)
勝利を確信するにはやや勇み足な気もするが、最高のスタートを切ったことに違いはない。
対するまぁつは《アストラル・ハート》で手札を整える堅調な始動。バブゥでしは勢いそのまま《森夢のイザナイ メイ様》まで革命チェンジしたいところだが上手くいかず、《ベイB セガーレ》を添えてターンを返す。
ここが好機であるまぁつは《マクスハト》を召喚。メクレイドで《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》を引き当てるが…バブゥでしの《ベイB セガーレ》が喰い止めることで着地はせず。
ライン工房の【光自然ドリームメイト】に等しく採用された《ベイB セガーレ》。このように相手のメクレイドによるビッグアクションを咎めるのみならず、増えたマナで自身の動きも強化するという一石二鳥なメタ(妨害)カードだ。
増えたマナを活かし、バブゥでしが《配膳犬のトレス》で手札・バトルゾーンを広げていくのに対し、まぁつも《アストラル・ハート》などを活用して手札を整えていく。お互いに下準備が整い、いつゲームが終わってもおかしくない頃合いになった矢先ーー。バブゥでし「《激烈元気モーニンジョー》!《料理猫のプワソン》!」
《ベイB セガーレ》がマナに行ったことで通常より1ターン早い《激烈元気モーニンジョー》の召喚!
【光自然ドリームメイト】の黄金ムーヴである大連鎖を経て、瞬く間に7体のドリームメイトと《お目覚めメイ様》の用意に成功した。
バブゥでしがチームを引っ張る形で、幸先よくビクトリー(勝利)を飾る。
まぁつ 0-1 バブゥでし
Game 2
先攻:まぁつシャッフルを終え、手札を確認した両名は程なくして声を上げる。
まぁつ「ない!!!!」
バブゥでし「ある!!!!」
お互いに思い思いの叫びを終えたところで、まぁつの《フラワー・ハート》でゲームが始まった。
バブゥでしは「ある」と叫んだ手前、堂々の《お目覚めメイ様》スタートだ。
一方「ない」側のまぁつは何もプレイできずターンエンド。手札を回せておらず苦しい展開を強いられる。
「ある」側のバブゥでしはなおも好調。今度はしっかりと《森夢のイザナイ メイ様》に革命チェンジを成功させ、光臨能力で《激烈元気モーニンジョー》、《料理猫のプワソン》、《魔誕幻獣ボンメェ》と連鎖させてまぁつの《フラワー・ハート》を丁寧に除去していく。
バブゥでしの黄金ムーヴに対して、まぁつの手札は《昇カオスマントラ》ばかりで文字通り何も動けない。
バブゥでしは引き続き《森夢のイザナイ メイ様》の光臨能力でドリームメイトを増やし続け、ウッキウキでバトルゾーンを構築していく。
バブゥでしがウッキウキだとどうなるか。そう、歌うのだ。
バブゥでし「光臨♪光臨♪」
バブゥでし・ぺて「《魔天降臨》!!」
なぜハモれるんだ。B卓のぺても巻き込んでの大合唱の末、程なくしてドリームメイトの数は7体を超え《お目覚めメイ様》が揃う。バブゥでしがチームにノリノリで1勝を収めた。
まぁつ 0-2 バブゥでし
全生命をこの一撃に!03 0-1 ライン工房
B卓 TJM vs. ぺて
Game 1
先攻:TJM
C卓のバブゥでし同様、ロケットスタートとなる《お目覚めメイ様》をウッキウキで召喚するぺて。となるとやはり……。バブゥでし・ぺて「ブイ!ブイ!ブイ!ビクトリー!!」
(「Myビクトリー!」より)
一通り歌い終えたところで、ぺては《トレジャー・マップ》を唱えて《森夢のイザナイ メイ様》を探す。
が、ここは見つからず。《お目覚めメイ様》が棒立ちでTJMにターンが渡る。
直前のターンに《エメラル》を召喚していたTJM。
となるとこのターンの《マクスハト》が有効であり、メクレイドを試みる。
TJM「下振れや~~~」
そう言いながら手札3枚全てを重ねて《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を送り込むTJM。TJMの下振れ発言にもの言いたげなぺてであったが、嘆いたところで事実は変わらない。
ループの起点となる超魂X持ちこそ入っていないが、ジャストダイバーのT・ブレイカーとしてぺてのシールドに襲い掛かる。
かろうじて《魔誕幻獣ボンメェ》をトリガーさせたぺてだが、切り返しの起点にはならない。
返すターンで召喚した《ベイB セガーレ》も《料理犬のヴィヤンドゥ》もゲームの大勢に影響はない。
TJMは《アストラル・ハート》を進化クリーチャーとして召喚し、ダイレクトアタックが可能な打点を揃えたところでぺて自らの投了宣言があった。
TJM 1-0 ぺて
TJM「あれ?《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》あったら捲れるやん?」
ぺて「ないない!入ってない!」
Game 2を控えているが余裕のリストバレ発言。
これまでの大合唱含め、カオスな3位決定戦がますますカオスになっていく。
TJM「(対戦中に)こんな喋ったこと無いって。」
ぺて「今までにない新しいカバレージを目指したいから。期待やね。」
え???
突然の発言に一瞬記録するペンが止まる筆者だが、そうしている間にも隣の卓ではゲームが進行している。
突然歌ったり突然ハモったり、他社作品のセリフばかり連呼されるカオスな3位決定戦ではあるが、彼らはデュエマを楽しんでいる。
その様子は書き漏らすわけにはいかない。
話題がそれたがゲームに戻ろう。
時を同じくして、A卓のうぇしるも先攻3ターン目の《マクスハト》から《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》まで繋げ、フジタリョウヤ3rdのシールドを刻む。
うぇしるの《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》には進化元に《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》が含まれており、打点は十分。B卓同様《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が駆け抜けての決着となった。
C卓を落とした全生命をこの一撃に!03だが、A卓、B卓ではそれぞれ1勝と順調なスタートを切っている。
Game 2
先攻:ぺて
Game 1に続いて1ターン目に《お目覚めメイ様》を召喚するぺて。今度は《森夢のイザナイ メイ様》をしっかり抱えており、革命チェンジによって着地。光臨能力を使うとなると…。
ぺて「光臨♪光臨♪」
ぺて・バブゥでし「《魔天降臨》!!」
しっかり歌い終えたところで《料理長のラビシェフ》が光臨。後続を引き込んだ。TJMの2ターン目も《アストラルの海幻》と決して悪くないのだが、引きも歌もノリノリのぺてが相手では分が悪い。
ぺては《魔誕幻獣ボンメェ》で《アストラルの海幻》を破壊し、このターンも光臨能力を起動。
《激烈元気モーニンジョー》を出して、先ほど引き込んだ手札をバトルゾーンに変換する。
ここまで来れば、7体並ばずとも打点で押し切れる。
《森夢のイザナイ メイ様》と《ピザスターのアンティハムト》がTJMのシールドを割り切り、《魔誕幻獣ボンメェ》のダイレクトアタックによって決着した。
TJM 1-1 ぺて
Game 3
先攻:TJM折角の先攻もむなしく、1ターン目2ターン目と何も動けないTJM。
一方ぺても《配膳犬のトレス》スタートと、堅調な滑り出し。いや、これまでがノリノリ過ぎただけか。
TJMは《裏斬隠 テンサイ・ハート》で手札を整えてターンエンド。一方ぺては《ベイB セガーレ》を添えてターンを……
終えない。やはりこの男はノリノリだ。
《フェアリー・ギフト》を唱えて1マナでの《料理犬のヴィヤンドゥ》召喚!
TJMなけなしの《裏斬隠 テンサイ・ハート》を相手に、ぺての《料理犬のヴィヤンドゥ》がしっかりと襲う。
おまけにバトルに勝った時の効果で捲れたのは《激烈元気モーニンジョー》!!
TJM「それアリ~~???」
ぺて「ギンギラだ---!!!」
ぺての興奮につられて、対戦を終えたC卓のバブゥでしも会話に合流。
ぺて「ギンギラ?」
バブゥでし「ギンギラ?」
ぺて・バブゥでし「ギンギラギンにさりげなく~♪」
(「ギンギラギンにさりげなく」より)
だからなんでハモれるんだ。
一通り歌い終えたところで、しっかりと持っていた《料理猫のプワソン》を進化させるとゲームを一方的なものにした。
TJMの盤面は文字通り空っぽ。ダメ押しの《ベイB セガーレ》が睨みを効かせているため何もできずにターンを終える。
ぺてのターン、引き込んだ追加の《料理猫のプワソン》を4マナで召喚すると登場時のドロー。
引いたカードを見たぺて・バブゥでしの両名は更に興奮する。それもそのはず…。
引き込んだのは《森夢のイザナイ メイ様》!《料理猫のプワソン》の攻撃時に革命チェンジが入り、手札に戻った《激烈元気モーニンジョー》+《料理猫のプワソン》が再度バトルゾーンへ。
そのまま《ピザスターのアンティハムト》→《お目覚めメイ様》まで繋げることにも成功!
スピードアタッカーを持った《お目覚めメイ様》に加え、横には7体を優に超えるドリームメイト。
ぺて、怒涛の巻き返しによって見事マッチの勝利を得た。
TJM 1-2 ぺて
全生命をこの一撃に!03 0-2 ライン工房
WINNER:ライン工房
B卓・C卓の勝敗がつき、チームの勝敗も決まったころ、A卓うぇしるの《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》に2枚の《昇カオスマントラ》が進化元になり、いよいよループが始まろうとしていた。
A卓 うぇしる vs. フジタリョウヤ3rd
Game 2
先攻:フジタリョウヤ3rd
このまま行くとうぇしるがストレートで2勝、チーム唯一の勝者となろうとした時…。TJM「まだ負けてないよ!!」
TJMからアツいちょけをいただく。とはいえ既にチームの敗北は決定しているため、ここから入れる保険は残念ながら無い。
フジタリョウヤ3rd「(チーム勝ってるし)もう負けていい?負けるよ?」
フジタリョウヤ3rd「負けました!」
全生命をこの一撃に!03 1-2 ライン工房
辛くもうぇしるがチームに1勝を残し、3位決定戦の全対戦が終了した。
フジタリョウヤ3rd「やった3位だ~~~~~!!!!!!」
いや、一番喜ぶんかい。最後の最後まで超CSを戦った、ゲームを盛り上げてくれた、そして何よりデュエマを楽しんでくれた。
6人とも最高だ。ありがとう。
そしておめでとう!ライン工房!!|
うぇしる 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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TJM 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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まぁつ 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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フジタリョウヤ3rd 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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ぺて 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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バブゥでし 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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