超CSⅨ新潟:ローグデッキピックアップ
ライター:谷口 雄飛
昨年度行われた超CS大阪や今年度開催されたDMGP2026-1stなど、大型大会はその特性もあって大番狂わせが起きやすい。大型大会では環境に存在する強いとされるデッキを持ち込むのが定石とされているが、その裏をかいたり、自分が普段使いこなしている相棒とも呼べるデッキで実力を十分に発揮することを狙うのも作戦というもの。
そして今大会はチーム戦であり、自分が不利なデッキとマッチングしてもチームの仲間が助けてくれたり、逆に協力して乗り越えたりといった要因もあるだろう。今回は本選に進出した少数精鋭のリストをいくつか紹介していく。
火闇ドルマゲドンW
|
はみゃくだトン 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
チーム雷電の策略と才能の証明のメンバーが使用していたのがこの【火闇ドルマゲドンW】である。アドバンスなどで見かける【火闇バイク】のように侵略してもよし、革命チェンジを駆使して攻めてもよしとテクニカルな構成になっている。
今大会で意識されたであろう、《烈しき切札 ドギラゴン逆》の離れない効果を数々の封印するカードを駆使して戦っていたのだと予想される。《鬼寄せの術》で相手の不意を突いたり、《蝕眼のV ヴェノム・ランブル》で盤面制圧をしたりもできて細かい動きにも対応可能だ。
《燃える禁断 ドルマゲドンW》、《傷だらけの革命 スカーレッドゾーン》の開拓が今後もっと進んでいくことに期待したい。
自然ゼロ ゾロ・ア・スタート
|
かきっず 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
今大会でも使用者が多かった《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》だが、こちらのタイプはいかにはやく革命チェンジにつなげるかを意識したリストとなっている。運が良ければ最速2ターン目に《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》が着地する。
1コストのクリーチャーを《晴舞龍 ズンドコ・モモキング》に進化、そして増えた1マナで《怒留流-GUN33》を進化するとあら不思議。2ターン目からパワー12000の革命チェンジ条件が達成できる。こういったロマン溢れる新しいカードを柔軟に使いこなすことで、相手に初見で対応させない勝ち方ができるのもデュエマの醍醐味だ。
水闇魔導具
|
風斗 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
《堕∞魔 ヴォゲンム》から展開するこれまでの魔導具戦略に《完璧団長 オーパーツ銃》を採用してフィニッシュ性能を上げようという狙いが感じられるのがこちらのデッキ。DM26-EX1 デュエル・マスターズTCG ますますつよいパック 25の援軍で登場した《堕魔 グリデリア / 堕呪 フンズヴァイ》をはじめとした防御札を採用しながらも《魔V王 デスシラズ》と《完璧団長 オーパーツ銃》のパッケージを無理なく落とし込んでいる。
墓地のクリーチャーを《魔V王 デスシラズ》の進化元にして革命チェンジで手札に戻すなんて小テクもたくさんあり、使えば使い込むほど面白さが増えるデッキだ。
闇自然バロム
|
タコのムニエル 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
根強い人気を誇るバロムも王道W編の1年で足回りのデーモン・コマンドカードが配られたおかげで年々強化されている。
タコのムニエルのリストは《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》や《深淵の逆転撃》、《秩序の意志》が採用されており、かなり《烈しき切札 ドギラゴン逆》対策を意識している。今の環境で戦う条件として他のプレイヤーが意識していたことを見取ると、メタゲーム攻略のカギになるかもしれない。
闇単アビスロイヤル
|
311O 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
王道W編の終わりとともに影を潜めていたかのように思われていたアビスロイヤルだったが、今大会でもしっかりと爪痕を残していた。
《邪魂龍 ジャビビルブラッド》をハイパー化させたのちに《漆黒の深淵 ジャシン帝》と《百発人形マグナム》を揃えてからループのような挙動をしたり、ブレイクしたシールドを《特攻人形ジェニー》で捨てさせることで安全に詰めたりできるなど、トリッキーさは未だ健在。同じチームの3人でも枚数配分などは若干違う部分があり、デッキの奥深さは深淵のように深いことがうかがえる。
光闇火ファイアーバード
|
ひろや 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
かつて環境を席巻したファイアーバードは今大会でも戦っていた。呪文を使うデッキには《世界のY チャクラ・デル・フィン》で、タマシードを使うループデッキには《ポッピ・冠・ラッキー》と、今回のメタゲームを見越して3コストの対策カードを上手く活用して戦っていたようである。逆札編に入ってから新たに獲得した《宝魂剣と獄門盾の決断》も頼もしいカードだ。
【光闇火ファイアーバード】の攻撃力はそのままに、メタゲームに合わせてチューンをしながら戦う姿勢に敬意を表して紹介させていただいた。
ハザード退化
|
マイタ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
王来MAX編から続くこのデッキタイプは、逆札編に入っても入賞報告がみられる。
《暴龍のT ミリオンベジータ》や《邪幽 ジャヴェール / 「ヤベーのを見たいか?」》といった中盤に手札以外からプレイできるカードが増えたり、優秀な多色カードが出るたびに採用を検討できる拡張性の高さがあるからこそ。
マイタのリストには《CRYMAX ジャオウガ》をはじめとしたこれまでのハザード退化を支えてきたフィニッシャーに加えて《完璧団長 オーパーツ銃》まで採用している。今後も多色カードが増えるたびにこのデッキのことを検討してみてもいいのかもしれない。
光水自然ボルメテウス・ソル
|
HCl(aq) 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
|
|
最後に紹介するのはこちらのデッキ。
2ターン目にマナ加速し、4マナになったら《戦技の炎 ボルメテウス・ソル》や《英王のM スターマン》、《「策略のエメラル」》を召喚。それらの効果で《創造の天空城 ホワイト・ネオウェーブ》をはじめとしたG城や《「絶対の楯騎士」》のようなギャラクシールド、《進軍する巨砲 クロムウェル》、《凄惨なる牙 パラノーマル》といったシールド・ゴーのカードを使い分けて《烈しき切札 ドギラゴン逆》でフィニッシュするというもの。これまでに出たシールドを表向きにして使うギミック総集編とでもいえるデッキとして綺麗にまとめられている。
G城も《創造の天空城 ホワイト・ネオウェーブ》だけでなく、《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》や《神帝の黒月 ジ・オリジナル》なども採用されていて状況に応じて使い分けられるようになっている。今後も強化されていくことは間違いないので、今後も要注目だ。
2026年の前期の総決算ともいえる大会となった超CS新潟。今回はローグデッキを紹介したが、デッキ選択の理由は人それぞれである。
当日の様子を見ているとメタ読みで持ち込みを変える人だけでなく、これまでの数か月間を共に戦ったデッキを持ち込むプレイヤーも多く、参加者それぞれにデッキへの信頼や思い入れがあることを感じられた。
プレイヤー一人ひとりのデッキ選択とこれまでの研鑽に敬意を表してこの記事を終わりとしたい。
©ANYCOLOR, Inc.
TM and ©2026 Wizards of the Coast/Shogakukan/WHC/ShoPro ©TOMY









