超CSⅧ大阪 Round1:みんたたスマッシュ vs. LLL
ライター:河野 真成(神結)
撮影:坂井 郁弥
チーム戦は、数々の名シーンを生んできた。中でもDMGP2024-1stのチーム戦は、記憶に新しいことだろう。
みんなと戦えてよかった。これは《サイバー・J・イレブン》の有名なフレーバーテキストが元になっているが、紅蓮率いる彼らが3面違うデッキを操り、見事に優勝を成し遂げたのだ。
そんな(通称)みんたたの優勝メンバーである紅蓮とRikkyに、今回は新たにキリンスマッシュを加えて「みんたたスマッシュ」として再発進だ。
対するは、愛知のプレイヤーで構成されたチーム「LLL」。これはチームメンバーであるレモンシュガー、Lydia、そしてレコードそれぞれの頭文字を取ったものである。……ん?
レコード「いや、そうなんですよ。『チーム名何にした?』って訊いたらそう言われて。いや、オレLじゃないぞ、って……」
……まぁ、それはともかく。
使用デッキはみんたたスマッシュが全員【水単サイバー】であり、対してLLL側が順に【火水闇ジャオウガ】【水単サイバー】【ドリームメイト】とバラバラだ。
みんたたにとってはGPの決勝とは逆の構図になったが、今大会の彼らはどういった戦いを見せてくれるのだろうか。
A卓:キリンスマッシュ vs. レモンシュガー
今回、みんたたの2人と戦うことになったキリンスマッシュ。【火水闇ジャオウガ】を使うレモンシュガーとの対戦になる。
先攻:キリンスマッシュ
先攻のキリンスマッシュは《フラワー・ハート》からスタート。レモンシュガーは《邪龍 ジャジーブラッド》をチャージしてターンを終了する。相手のデッキが【火水闇ジャオウガ】と判明したところで、キリンスマッシュは《アストラルの海幻》を投げると、手札から《アイドル・ハート》を捨ててターンを終了。
レモンシュガーはここでかなり悩んだ末に《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を埋めてターンを終える。
先攻の3ターン目を無条件で許されたキリンスマッシュは《マクスハト》から発進。だが中身が芳しくなく、横の紅蓮と相談。
紅蓮「弱いな」思わず苦笑いをし、何も出さずターンを返すという選択をする。これにはレモンシュガーも驚いた様子だ。
ただレモンシュガーもクリティカルなカードをプレイすることはできず、《シャワ=アガール》を召喚してターンを返さざるをえない。
4ターン目、キリンスマッシュは再び《マクスハト》を投げて、メクレイドを開始する。《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》、《マクスハト》と繋いで《アストラル・ハート》で着地。
レモンシュガーはここでようやくサイバーに対して有効な《飛ベル津バサ「曲通風」》を繰り出し、粘りを見せていく。
しかし行動に制限が加わろうと、サイバーはこの程度では止まらない。
キリンスマッシュは《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を宣言すると、《アイドル・ハート》に《昇カオスマントラ》を進化元に用意。
そして先のターンに召喚していた《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》でW・ブレイクを宣言する。
サイバーの強力な部分は、ループをしなくても《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を絡めて殴り切れるという点にある。
このW・ブレイクでG・ストライクを踏んでしまうものの、ジャストダイバーの《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を止めることはできない。
そのまま《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》のT・ブレイカーが襲い掛かる。まずは《シャワ=アガール》をバウンスしつつ、《昇カオスマントラ》の効果で《アストラル・ハート》を出してメクレイドを仕込み、それを《アイドル・ハート》で出すというオマケ付きだ。これならば、《飛ベル津バサ「曲通風」》も関係ない。
だがレモンシュガーもシールドからG・ストライクと≪「この先は修羅の道ぞ」≫を宣言。これで打点は消え、さらに2ドロー。これでターンがレモンシュガーに返ってくる。それでも《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》によって盤面を跳ねられた影響はあまりにも大きい。盤面は《飛ベル津バサ「曲通風」》のみでマナを埋めても5。《空奏力 ナイン》はレモンシュガーのリストには採用されていないため、これでは《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の着地ができないのだ。
そのため、まずは《冥土人形ヴァミリア・バレル》で《アストラル・ハート》を手札に返すと≪♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり≫で5を宣言することで、どうにか見た目上の打点を凌ぐ。
だがドローを重ねたサイバーに回答がない方がおかしい。キリンスマッシュが追加の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を宣言したことで万事休す。
A卓はチーム「みんたたスマッシュ」のキリンスマッシュが勝利を収めた。
WINNER:キリンスマッシュ
B卓:紅蓮 vs. Lydia
紅蓮はGPに続いて今回も中央のB卓に座る。相談に応じることも多い配置なだけに、エースの席と言っていいだろう。対戦相手はLydia。
マッチアップはこの日これから幾度となく行われるであろう【水単サイバー】ミラーだ。
先攻:紅蓮
先攻の紅蓮は2ターン目に《アストラルの海幻》からスタート。対してLydiaは《アストラル・ハート》をプレイして、デッキトップ3枚を固定していく。紅蓮が《アストラル・ハート》でドローを進めた返しのターン、Lydiaは《マクスハト》をシュート。そのまま《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が着地するが、なんと進化元には2枚の《昇カオスマントラ》と《アイドル・ハート》がいた。
そして《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の攻撃に合わせて、ドローを挟みつつ《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》も着地する。
こうなると、あとはLydiaが勝利に向かっていくだけ。紅蓮はゲームをある程度割り切ったか、チームメイトのサポートに切り替えていく。
Lydiaがメクレイドでデッキを掘っている間に、横の対戦を確認しておこう。C卓:Rikky vs. レコード
魔王軍にしてみんたたメンバーのRikky。超CSⅤで3位という実績もあるレコードとの対戦だ。先攻:Rikky
ゲームは互いに1ターン目から動く。Rikkyが先攻で《フラワー・ハート》を置いたのに対して、レコードは《お目覚めメイ様》を召喚していく。
続くターンもレコードの勢いは止まらず、2ターン目に《配膳犬のトレス》から《森夢のイザナイ メイ様》を拾うと、そのまま《お目覚めメイ様》を革命チェンジ。
この1点が通って、山札から《魔誕幻獣ボンメェ》がリクルートされ、エレメント破壊を選択。Rikkyの盤面を空にする。
この《魔誕幻獣ボンメェ》が、対【水単サイバー】の切り札だ。返しのRikkyは《アストラルの海幻》で盤面にエレメント置くが、レコードは《料理長のラビシェフ》をチャージして《クイーン&かぼちゃうちゃう》を召喚すると、《森夢のイザナイ メイ様》をハイパー化。
更にこれだけにとどまらず、《魔誕幻獣ボンメェ》を革命チェンジで《森夢のイザナイ メイ様》に。なんと2体目の登場だ。これにて勝負ありかと思われたが、Rikkyはここから粘りを見せる。
まずはウラ・ニンジャ・ストライクを宣言すると、《裏斬隠 テンサイ・ハート》がバトルゾーンに登場。
さらにここで手札から捨てられたのは殿堂カードの《疾封怒闘 キューブリック》!
これによって《森夢のイザナイ メイ様》を1枚手札へと返す。光臨の選択が1体となったレコードは、失敗が許されない。まずは《ピザスターのアンティハムト》を投下すると、これが連鎖。2枚目の《ピザスターのアンティハムト》から手札に返った《魔誕幻獣ボンメェ》を繰り出して、次のターンのリーサルを見せつつ冷静にRikkyのエレメントを退けていく。
盤面が空な上に、盤面には《クイーン&かぼちゃうちゃう》が健在。
Rikkyは《アストラルの海幻》を2枚プレイして、下駄を預けた。
返しにレコードが《配膳犬のトレス》を召喚すると《料理猫のプワソン》のキャッチに成功。
これで勝負あったか。《料理猫のプワソン》をプレイすると、盤面を並べたレコードはそのまま殴り切って勝利し、チームに貴重な勝利をもたらした。WINNER:レコード
C卓のレコードが勝利を決め、B卓はLydiaがウイニングランを続けている。
A卓はキリンスマッシュが勝利をしたことであとはLydiaが回し切れるかに懸かっていたが……。
Lydia「これより《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》を無限回使うループを証明します」
これにて、決着となった。みんたたスマッシュ 1-2 LLL
WINNER:LLL
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キリンスマッシュ 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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紅蓮 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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Rikky 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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レモンシュガー 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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Rikky 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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レコード 超CSⅧ 大阪 オリジナル構築 |
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