2025年度日本一決定戦事前メタゲーム総括記事:オリジナル編
ライター:宮崎 大(アーチー)
デュエル・マスターズ全国大会2025。GPや各地のエリア大会、DMPランキングで素晴らしい成績を残したプレイヤーのみが参加できる、文字通り最高峰の大会である。
果たして今のデュエル・マスターズ日本一は誰なのか。
今回の記事では予選ラウンド途中から使用されるオリジナルフォーマットのメタゲームを予想して解説する。(オリジナルフォーマットとはデッキ40枚のみで戦うフォーマットである)
3月16日から始まった新しい殿堂入りを反映させた大会だ。そのため施行から1週間も時間がない。よって出場するプレイヤー達の環境読みや開拓の腕が問われることだろう。
この記事を見れば、全国大会2025の観戦がより面白くなるのでぜひ最後まで目を通していただきたい。
環境を定義するデッキ達
【光水自然ゴルギーオージャー】
|
光水自然ゴルギーオージャー 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:安全なフィニッシュ、あらゆる事象への適応能力
今大会の優勝候補はこのデッキで間違いないだろう。
殿堂施行前から公認CSでも入賞数最上位でい続け、このデッキに自信を持って有利と言えるデッキは未だ現れていない。
「このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーに含まれるカードが10枚以上あれば、自分はゲームに勝つ。」という《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》のEXWIN(特殊勝利)を終着点とし、それまでの時間を様々なNEOクリーチャーで作り出す。NEOクリーチャーを出して進化しているだけで相手視点にはEXWINの圧がかかり、ペースを持っていかれる。
他の強みを挙げていくと
・最速3キル(ほぼすることはないレベル)
・安定4キル
・どのデッキにも対応できるメタ(妨害)への耐性
と環境でもトップクラスのパワーを持っている。
3つ目の「どのデッキにも対応できるメタ(妨害)への耐性」が歴代最強級デッキと比べてもずば抜けて長けており、VSアグロデッキにはコントロールデッキへと変貌、VSミッドレンジデッキにはソリティアデッキとしてワンショット、VSソリティアデッキには妨害+ソリティア速度勝負を挑むことで、どのデッキにも勝てる要素が詰まっている。
このデッキが出来た当初は【火光闇ファイアー・バード】というデッキが台頭していた背景もあり、勝とうとするならば対応できない速度で勝ち切るかハンデス(手札破壊)連打で機能停止に持ち込むことが強いとされていた。
しかし最近はハンデスと攻撃を同時に防げる《巨魔天 アオフェシー》を軸とした構築が流行っている。

エレメント除去カードの《華謡の精霊カンツォーネ》、ワンショット用チェインカードの《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》、優秀な初動《大集合!アカネ&アサギ&コハク》等と様々なカードから革命チェンジができるので、相手のデッキによってはそのままビートダウンして勝ちということも普通に起こる。【光水自然ゴルギーオージャー】より速度が速い3キルアグロデッキに当たったとしても、先攻さえとれば3ターン目の《巨魔天 アオフェシー》が先に着地してコントロールも可能になる。
まさに隙がない現環境最強デッキだ。
基本的に32枚程度は採用確定カードなので、残り数枚で他のデッキに対してどのようなアプローチを取ってくるかを個人的注目ポイントとしている。
攻守完全無欠の最強デッキが全国大会の舞台で暴れるのを見届けよう。
【火光自然ドリームメイト】
|
火光自然ドリームメイト 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:現環境最速の押しつけ
この【火光自然ドリームメイト】は【光水自然ゴルギーオージャー】と双璧を成す、最強格のデッキだ。
【光水自然ゴルギーオージャー】が全てのデッキに対応する後出しの王なら、逆に【火光自然ドリームメイト】は電光石火。高速EXWINデッキだ。
1ターン目に出した《お目覚めメイ様》の攻撃時に革命チェンジ《森夢のイザナイ メイ様》でシールドを1枚ブレイク。これが通ればほぼ勝ち。

ターン終了時に降臨の効果を使って《光夢龍フィオナ・フォレスト》。効果で手札から《PP-「P」》を出せば、大型クリーチャーと呪文を同時に封じることができる。タップしているクリーチャーがいなければターンの初めに《PP-「P」》のマナブースト効果も使用可能。


文にしても凶暴さがわかる2ターン目とは思えないほどの押しつけだ。クリーチャーと呪文を封じられるとデュエル・マスターズではほぼ身動きが取れない。
そうして大量にもらったターンを使って《お目覚めメイ様》が攻撃する時に7体以上ドリームメイトがいればEXWIN。
この押しつけ力のおかげで、デッキ基盤的に相性が不利な相手にもコンボが決まれば何事もなく勝ってしまう。不利な相手も有利な相手も命運を握っているのは常に【火光自然ドリームメイト】側なのだ。
もちろんコスト踏み倒しを咎める対策カードは多数あるが、《料理犬のヴィヤンドゥ》によるマッハファイターでの処理や、《料理長のラビシェフ》でパワーが上がったドリームメイトを処理しきれないパターンなど、うまくプレイすれば対策カードは越えられる。
ただ逆を言えば"うまくプレイ出来ないと負け"。
ここは全国大会に出るプレイヤーの技量をしっかり着目しよう。
【光水自然der’Bande】
|
光水自然der’Bande 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:メタ(妨害)クリーチャーを使った高速ビートダウン
現環境を象徴する最後のデッキは【光水自然der’Bande】。《俳句爵 Drache der’Bande》をメインとしたメタビートダウンだ。
【光水自然ゴルギーオージャー】と【火光自然ドリームメイト】のみならず、ほぼ全てのデッキに対して刺さるメタカードを展開しながら攻める。
ここまで見れば単調なデッキかと思うが、実際は《ネ申・マニフェスト》のシンカパワーやジャストダイバーである《洗打の妖精》を進化元にすることで、選ばれずブロックされない攻撃を《煙幕の聖沌 k3mur1 / 聖沌忍法 メカくしの術》の呪文面でアンタップさせながら複数回攻撃できる。

また《キユリのASMラジオ》などの展開カードを使えば選ばれない《一音の妖精》なども作成可能。

ワンショットしてもよし。メタクリーチャー並べてシールドを詰めてもよし。ゲームプランを見えている公開領域から選んで戦う正統派ビートダウンだ。
ここまでがオリジナル環境の3強デッキ。
次からは上記3つのデッキに対抗して活躍が予想される注目デッキを紹介していこう。
注目デッキ
【水闇ボウダン=ロウ】
|
水闇ボウダン=ロウ 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:環境トップデッキを意識した対策カード
上記3つのデッキに対抗すべく注目されているのは【水闇ボウダン=ロウ】だ。
《冥土人形ヴァミリア・バレル》《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》を使ったハンデスコントロールを主軸とし、相手に合わせて《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》、《DG ~裁キノ刻~》などの対策カードをプレイしていく。


並べた盤面を使用し、ハイパーエナジーで軽減した《超暴淵 ボウダン=ロウ》によって大量展開して物量で押し切ることがメインプランとなっている。相手が先に動いてきた場合には《流星のガイアッシュ・カイザー》によるカウンター+ハイパーエナジーを使って低コストで《超暴淵 ボウダン=ロウ》を着地できる。
このように相手の行動を縛り上げていくスタイルで上記3つのデッキと戦っていく。特に【光水自然der’Bande】や【火光自然ドリームメイト】には相性が良い。逆に【光水自然ゴルギーオージャー】には不利がついてしまう。《DG ~裁キノ刻~》のようなメタカードを引かないとゲームのスタートラインにも立てない。

また似たデッキタイプとして《~世紀末の善悪~》《~邪眼帝~》光文明を採用した【光水闇邪眼帝】というデッキも存在する。
フィニッシュ手段こそ違うもののこちらも注目のデッキだ。
【火闇自然バイク】
|
火闇自然バイク 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:早期の全ハンデス、盤面勝負
かつての環境トップである【火闇自然バイク】も今回の注目枠だ。
《闇王ゼーロ》の殿堂入りによって天敵《秩序の意志》が姿を見せなくなったことが追い風になっている。最近は《轟く邪道 レッドゾーン》での攻撃もだいぶ通りやすくなった。
また《堕チシ八叉ノ蛇神》や《アーテル・ゴルギーニ》、《魔誕の封殺ディアス Z》を使った盤面勝負にも長けており【光水自然ゴルギ―オージャー】とも戦えるデッキ基盤は持っている。

デッキの立ち位置は3強には遅れを取るものの、デッキの出力は高いのでプレイヤー独自のチューンで再び輝くかもしれない。
【光水自然創世竜ループ】
|
光水自然創世竜ループ 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:妨害が効きにくいループ
《闇王ゼーロ》が殿堂入りして次世代のソリティアデッキが開拓されている中、このデッキを注目するプレイヤーは多い。
《闇王ゼーロ》利用デッキとは違い3ターン目に勝つことはできない。
しかし「タマシード」を使ったループをするため、《創世竜 Drache der’Zen》が2体並べば、《一音の妖精》も《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の召喚制限も貫通してそのままループフィニッシュが可能だ。
また受けも硬い。ループパーツでもある《レヴィヤの地版》がS・トリガーを持っているのでマナから《終末の時計 ザ・クロック》を出せる。《トラップの地版》はマナ送りで除去も可能。ターンがしのげることが確定しているならマナを増やしてループする前準備もできる。

殿堂施行前こそ輝かなかったデッキだが、トッププレイヤーたちが完成させる日が来たのかもしれない。
【4cアルファディオス】
|
4cアルファディオス 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:4ターン目以降のカードパワーによる封殺力
《王導聖霊 アルファディオス》と《剣轟の団長 ドギラゴン王道》による闇文明抜きの4色ワンショットデッキだ。《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》による相手に制限を与える効果を最大限活かし切る構成になっている。


特に《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》が両面とも強く、上面は【光水自然ゴルギーオージャー】に刺さり、下面はほぼ全てのパワーカードを回収できる。

弱点は速度だろう。ビッグアクションを起こせるターンが4ターン目なのでどうしても3ターン以内に動いてくる相手には不利がつきやすい。
どのように自分のペースに持ち込めるかが勝負の鍵になりそうだ。
【4cペテンシーフシギバース】
|
4cペテンシーフシギバース 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル構築 |
|
|

強み:カウンター性能
火文明抜きの4色で構成されたカウンターコントロールデッキ、【4cペテンシーフシギバース】も環境の隙を伺っている。
《真気楼と誠偽感の決断》と《流星のガイアッシュ・カイザー》による誘発系カードで相手の動きにカウンターをしてアドバンテージを稼ぎ、フシギバースで《大樹王 ギガンディダノス》 を出してコントロール、《CRYMAX ジャオウガ》で一気にゲームを決める。

早期ターンにループする【水単サイバー】【闇王ゼーロ】がいなくなったことで不利相性のデッキが一気に消え注目度が高まっている。
有利不利が激しいデッキにつき使用するに当たって環境を読み切る必要があるが、構築の拡張性は高いため想定する環境に合わせてチューニングもしやすい。
【火光自然ドリームメイト】の2ターン目降臨を返せる数少ないデッキとして活躍を期待しよう。
終わりに
以上がデュエル・マスターズ2025メタゲーム予想オリジナル編だ。殿堂施行してすぐの環境初期ということで、今回紹介できなかった予想もできないような個性あふれるデッキも沢山見られるだろう。
2025の王者はどのデッキなのか、そしてトッププレイヤーたちが考えつくしたこの環境の答えはなんなのか。
3月21日、これを読んでいる自分たちの目で生配信を見よう。
©ANYCOLOR, Inc.
TM and © 2026, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY









