超CSⅨ新潟 決勝Round 3:2位狙い vs. みんなやる気あって熱い
ライター:河野 真成(神結)
撮影:瀬尾 亜沙子
チーム「2位狙い」はリルク、崎山(きや)という超CSで2位を取ったことのあるプレイヤーを2人も抱えている。ご存じの通り、超CSにおける全国大会の権利は優勝のみだ(もっとも崎山については、ポイントの積み重ねによってその年の全国大会出場を果たしてはいるが)。
そんなわけで2位を狙うことに意味があるかどうかについては一旦不明とさせていただきたいが、いずれにせよ決勝まで進まなければ話は始まらない。
決勝3回戦は、チーム「みんなやる気あって熱い」との対戦となった。
B卓:リルク(2位狙い) vs. ラブソングに襲われる(みんなやる気あって熱い)
先攻:リルク
チーム「2位狙い」の中央、B卓に座るのは、昨年の全国大会にも出場したリルク。対するは「みんなやる気あって熱い」のラブソングに襲われる。そのラブソングに襲われるの最初のマナ置きは《R・R・R》から。デッキは所謂、"逆アポロ"だ。
さて、逆アポロとは何か。
俗称と言えば俗称だし、少なくともアポロの逆ではないだろうというツッコミは割と以前からあるのだが、割と定着した名称なので、このまま紹介させていただきたい。
逆アポロの作り方。それは簡単だ。
楯を増やすトリガーカードを、40枚探してくればいい。
まぁ、これはやや誇張ではあるものの、40枚のうちの大半が楯を追加するトリガーカードで構成しているという、劇薬めいたデッキであることには変わらない。故に中毒性があるのか、「楯増やし界隈」なるものも存在しており、愛好家も多い。
ゲーム体験はかなり不思議なもので、どんなに殴り続けられても楯が減ることがほぼない。1点殴れば1枚楯が、2点殴れば2枚楯が回復するからだ。
最初に見たときはネタデッキ以上、ガチデッキ未満だと思っていたのだが、デュエマの長い歴史の中で楯追加カードが増えていき、更に彼ら愛好家の手によって研究が進んだことでリストも洗練。
CSでも優勝を果たすなど、しっかり環境デッキとして結果を残した、という歴史がある。
その強さの要因となったのは、このデッキの極めて高い再現性だろう。
考えてみれば、それはそうだ。デッキの大半が「楯を増やすトリガーカード」で構成されているのだから、楯も手札も毎回同じような役割のカードを埋まるし、引くことになる。追加した楯も楯を追加するためのトリガーカードだ。
故に特別なパターンで殴ってこない……つまり、≪音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ≫や《一音の妖精》といったトリガー対策を使わずに殴ってくるデッキに対して、滅法強い。
もっと言ってしまえば、着席した時点で概ね勝敗が決するデッキとも言える。
例えば【火単ブランド】なんかは、この対戦が始まる時点でもう負けだ。この場合、超特急で逃走した方がよい。
受けに全振りしているためにデッキとして能動的に動くことが少なく、対戦する上ではある程度のモラトリアムがあることは間違いない。
それでも《偽衒学者の交渉》や《ホワイト・スワン》などでキーカードを無理矢理楯に叩き込まれることもあるので、これもまた注意が必要となってくる。
元々は《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を使用することで、山札切れ対策をしながら受け続けることで相手を先に山札切れに追い込むというギミックだった。そのため、同カードのプレミアム殿堂に伴い、しばらく見掛けなかったものの、どうやら《怒流牙 サイゾウミスト》を妥協して採用することで、復活したらしい。
どうやら環境的に《烈しき切札 ドギラゴン逆》や《俳句爵 Drache der’Bande》のような殴るデッキが増えたということで超CSでは一定の使用者がおり、そして結果を残していた。デッキそのものがトラップ的な要素もあり、知らないと驚くことも多いだろう。
仮にデュエマを始めたばかりで逆アポロに当たって負けてしまっても、絶対デュエマは辞めないで欲しい。こんなデッキは他にないから。
……と、少し説明が長くなったが、ラブソングに襲われるのデッキはそういったものである。
ところがそんな彼の表情は冴えないというか、苦しいというよりも、どちらかと言えば諦観というか、「もうやだ!」とでも言いたげな様子でゲームを進めていた。その理由は、これ以上ないくらいにシンプルだった。
リルク「……あれ、"逆アポロ"じゃね?」
リルクの2ターン目は、《地龍神の魔陣》。
そう、リルクのデッキは【創世竜ループ】なのだ。
逆アポロの最大の弱点は、とにかく受け身のデッキであること。……もっと言えば、殴ってこないデッキに対しては概ね必敗であるということだ。こればかりはやる気があって熱かったとて、覆せないものがある。
まして【創世竜ループ】の場合は、《天体妖精エスメル / 「お茶はいかがですか?」》による楯回収もあり、キーパーツの楯落ちも期待しにくい。もはや対戦すること自体が「意味ないって!」というわけだ。
逆アポロには、こういうリスクがある。
……というわけで。B卓の勝敗は概ね決した。
なお左右を確認すると、C卓では「2位狙い」の崎山が《王家の秘宝》で《ポッピ・冠・ラッキー》を飛ばしながらループの準備をしており、
更にA卓のちやすも≪同期の妖精≫→《冥土人形クリン・ラビィ》→《蝕眼のV ヴェノム・ランブル》→《アーテル・ゴルギーニ》→《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》というハイパームーブを決めており、こちらもほぼ必勝状況だった。……そして当然、創世竜に襲われた逆アポロは順当すぎるほどの結果に。
気付けばリルクの《冥土人形ウォカンナ・ピエール》が、任意の回数出し入れされていた。
結局、B卓はともかく、A・C卓で先攻の利も生かしたチーム「2位狙い」が、目標の2位に向けて弾みを付けるストレート勝ちを収めたのだった。
WINNER:2位狙い
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リルク 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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崎山 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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ラブソングに襲われる 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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ちやす 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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剛毛マン 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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みかちん 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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