超CSⅨ新潟:メタゲームブレイクダウン
ライター:原田 武(たけじょー)
2026年7月20日、超CSⅨ新潟。この大会は同年6月発売の拡張パック「燃えろ禁断!逆転のドギラゴン革命!!」環境の締めくくりとして位置づけられる。
開催前々日となる7月18日には「悪感謝祭 カリスマBEST」が発売済みであり、今大会でこそ未解禁の扱いであるものの、既に競技環境には新風が吹いている。さらに、来たる7月27日には、殿堂レギュレーションの改訂が発表される予定だ。対戦環境はまるで生物、息つく間もなく成長を続けていく。今まさに過去となろうとしている「燃えろ禁断!逆転のドギラゴン革命!!」環境。本記事は同環境唯一の大型大会の記録として、活躍したデッキの傾向や分布を読み解いていくものだ。
参加者の皆様には、大会の振り返りと反省、次環境を読み解いていく手掛かりに。当日は見守る側に立った皆様には、選手たちが導き出した答えを知るために。10年後、100年後の皆様には、デュエル・マスターズの連綿たる歴史、その1ページとして。この記事を楽しんでいただければ幸いである。
革命されし世界の行く末は
まずは全参加者1150チーム3450名のうち、予選を突破した猛者384名のアーキタイプ分布を確認していこう。65 【4cder'Bande】
51 【光自然ウィリデ】
50 【光水自然創世竜ループ】
25 【火闇自然ゾロ・ア・スタート】
22 【水自然ドッコイループ】
22 【水単チェンジサイバー】
17 【4cドギラゴン逆】
14 【火水闇ジャオウガ】
11 【光水自然アルファディオス】
11 【光水ウィリデ】
10 【水闇自然ジャヴェール】
9 【4cジャヴェール】
8 【光水自然ゴルギーオージャー】
7 【自然単キャベッジ】
6 【火光自然ドギラゴン逆】
5 【光自然ドリームメイト】
4 【シールドプリズン(逆アポロ)】
4 【5cグッドスタッフ】
3 【火単速攻】
3 【水闇デスパペット】
3 【龍軸ドギラゴン王道】
2 【4cドギラゴン王道】
2 【火闇自然D・D・D】
2 【火光自然ボルシャック】
2 【4cアルファディオス】
2 【火光ウィリデ】
22 その他
(デッキリスト不備のため、集計から2名除外)
【4cder'Bande】に【光自然ウィリデ】、【光水自然創世竜ループ】。使用者50人超のこれらのデッキが頭一つ抜けて勝ち残っていることが分かる。
概ね前評判通りと言ってよいだろうが、使用者数1位が【4cder'Bande】という結果には驚かれた方もいるかもしれない。開催直前のCS入賞数を見ると、1位が【光自然ウィリデ】、次いで【4cder'Bande】……という順序であったからだ。
同系統のデッキ、【光水ウィリデ】【火光ウィリデ】まで合算したとしても、その合計は64名。わずかに1人、【4cder'Bande】に及ばない。
単純な強さ・相性関係に加えて、環境における【ウィリデ】へのマークの重さや、チーム戦において早期決着が可能なビートダウンが重宝された……といった事情も背景にありそうだ。
上位3種以外のデッキに目を向けると、チーム戦であることを鑑みても活躍しているアーキタイプの種類はかなり多い印象を受ける。【火闇自然ゾロ・ア・スタート】【水単チェンジサイバー】【ジャヴェール】系のように、パワー革命チェンジの登場で成立をみたデッキも多い。
一方で【光水自然ゴルギーオージャー】【光自然ドリームメイト】といった直接的な強化がなかったデッキも勝ち残っている。【火単速攻】の4文字をブレイクダウンで目にするのはいつぶりだっただろうか?
それで言えば、【4cder’Bande】も【水自然ドッコイループ】も新弾による影響がほぼなかったデッキだ。「革命チェンジにあらずんばデッキにあらず」……といったわけではないということを覚えておきたい。
【光自然ウィリデ】
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シン@nkg 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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環境に打ち込まれた巨大な楔が【光自然ウィリデ】。「燃えろ禁断!逆転のドギラゴン革命!!」以後のメタゲームを定義しているデッキだ。
【光水ウィリデ】の《我竜塔第一層 セイント・キャッスル》・《楯教の求道者 ザゼ・ゼーン》・《ウィリデ・ゴル・ゲルス》のパッケージはそのままに、《烈しき切札 ドギラゴン逆》を振りかざすデッキとして再誕した。
2ターン目の《楯教の求道者 ザゼ・ゼーン》・《ウィリデ・ゴル・ゲルス》から3ターンでの《烈しき切札 ドギラゴン逆》を実現し、盤面とリソースを一気に増強。相手のビッグアクションは、多数搭載されたメタ(妨害)クリーチャーでいなしていく。
自身の動きの一環としてシールドを増やすため、ビートダウンでの突破も難しい。シールドを攻めずに勝利を狙うコンボデッキもいるにはいるが、そうした相手はデッキパワーで圧倒できてしまうと、攻守隙のない強力なデッキだ。
追加のフィニッシャーとして採用されている《天V王 エバーラスト》もかなり強力で、味方全体への除去耐性付与で場の有利を固定できる。
一方で、あまりに暴れすぎた結果として様々な手法で対策が試みられているのもまた事実。
《深淵の逆転撃》で《烈しき切札 ドギラゴン逆》を狙い撃つ、《終末の時計 ザ・クロック》でターン終了時の踏み倒しをスキップする、果ては《鬼星の絆 フウジン天&ライジン天》でシールド追加を行わせない……などピンポイントなものまで。風当たりはかなり強い。
また、【光自然ウィリデ】同型戦が非常に長引きやすいのも弱点と言えば弱点だ。互いのクリーチャーとシールドが延々と増えていくだけの展開になると、25分の制限時間で決着しないこともままある。
こうした理由もあってか、予選突破者数トップの座は【4cder’Bande】に譲ることになった。デッキパワーの高さは随一であるため、殿堂発表さえ乗り切れば下半期の競技シーンも牽引しつづけてくれることだろう。
【水闇自然ジャヴェール】【4cジャヴェール】
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Vのもれ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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極めて高いカードパワーを誇る《烈しき切札 ドギラゴン逆》。これを最も活かせるデッキとはなにか?という問いかけには、多くのプレイヤー・ビルダーが頭を悩ませた。
なかでも【水闇自然ジャヴェール】は、《邪幽 ジャヴェール / 「ヤベーのを見たいか?」》との組み合わせによって成立したアプローチである。
序盤は《冥土人形ヴァミリア・バレル》や《冥土人形クリン・ラビィ》など、同カラーの優秀な小型獣たちでテンポを取り、中盤は≪邪幽 ジャヴェール≫+《烈しき切札 ドギラゴン逆》で盤面を制圧。
《烈しき切札 ドギラゴン逆》からの踏み倒しにコスト以外の制限がないことを活かし、メタクリーチャーでの足止めやフィニッシャーの押し付けなどを臨機応変に行う。放っておけばマナも伸びるため、そこから直に大型獣を投げ付けて締めてもOKだ。
搭載する小型クリーチャーを臨機応変に切り替えることで、常にベストな妨害を行えることが魅力の一つだろう。《アーテル・ゴルギーニ》でこれを使いまわす動きなどは、往年の【水闇自然ジャオウガ】を彷彿とさせる。
《流星のガイアッシュ・カイザー》を搭載できるというのも主張点。相手の革命チェンジに合わせて繰り出し、返す刀で《烈しき切札 ドギラゴン逆》へとチェンジし返すことが可能だ。
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suga 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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プレイヤーによっては光文明も加え、火抜き4cで構築している例も見られた。《~世紀末の善悪~》《真気楼と誠偽感の決断》《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》など、このカラーリングならではのパワーカードを搭載することができる。
サンプルリストではなんと《ヘブンズ・ゲート》まで搭載し、革命チェンジに頼らず《烈しき切札 ドギラゴン逆》を出すことも可能となっている。いかにこのカードの可食部が多いか、うかがい知れるというものだ。
【4cドギラゴン逆】
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A4/首領ぐり勢 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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ここ最近で急速にシェアを伸ばしたデッキが、【4cドギラゴン逆】。闇文明を除く4色で組まれる《烈しき切札 ドギラゴン逆》デッキだ。
足回りは【4cder’Bande】に酷似しており、各色の優秀な小型獣が勢ぞろい。これで相手の動きを縛りつつ、《永遠の絆》や《V闘龍 カツドン》から革命チェンジを狙う。
またこのデッキも《流星のガイアッシュ・カイザー》を採用できることが知られている。S・トリガーといった受けの要素こそ少ないものの、対戦相手からすれば「とりあえずチェンジして終了」といった進行に裏目が生じることとなるため、やりづらいことは間違いない。
懸念点があるとすれば、《烈しき切札 ドギラゴン逆》がゲームに絡むか否かで出力が大きく変わってくる点だろうか。
《大集合!アカネ&アサギ&コハク》や《刀舞の3号 カツえもん》、《V闘龍 カツドン》で探しに行くことはもちろん可能なのだが、流石に【4cder’Bande】ほどの切削力は望めない。
そこで追加の切札として積まれているのが、《剣轟の団長 ドギラゴン王道》や《V頂神話 カツムゲン》だ。
特に後者は相手の踏み倒しを一方的に抑制できる上、《烈しき切札 ドギラゴン逆》にも有効な1枚。《V頂神話 カツムゲン》《烈しき切札 ドギラゴン逆》の早出しに特化した【火光自然ドギラゴン逆】も実戦投入されており、さらなる開拓が期待される。
【水単チェンジサイバー】
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Chatty 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》殿堂で環境から退いた、2025年下半期を代表するデッキが【水単サイバー】である。メクレイドを用いて3ターンで始動するスピード感と、ライブラリアウトを狙うループフィニッシュ。ループせずとも殴り勝てるだけの打点形成能力を兼ね備えた傑物だった。
そんな【サイバー】が、革命チェンジと手を組んで帰ってきた。ただし今回はメクレイドはしない。鍵となるのはデュエマ黎明期からの刺客、《アストラル・リーフ》だ。
1コストのサイバー・ウィルスから《アストラル・リーフ》へと進化し、攻撃時に《絶超熱血 ロビンフッド》へとチェンジ。最速2ターン目に行われるこのアクションで、マナ加速に頼るデッキの足を大きく鈍らせる。
そこから今度は《完璧団長 オーパーツ銃》にバトンタッチし、逆転手段を封じながらシールドを詰めてビートダウンを完遂するのだ。3ターンキルを決めることもままある、現環境ではトップクラスのスピード感が売りだ。
一方で弱点も明確で、初動となる1コストカードや《アストラル・リーフ》など、単体ではまともに機能しないカードを搭載しなければならない。ドロー効果があるとはいえど、手札次第では令和とは思えないかぼそい展開を強いられることもあり得る。
とはいえ、そこも構築で補う努力がなされている。《「敬虔なる警官」》は相手の小型獣の定着を許さず、そのまま進化元にもなれる代物。また《~鉄装の氷騎士~》や《叛逆の絆》など、直接《完璧団長 オーパーツ銃》にチェンジできるクリーチャーにも枠が割かれているのだ。
とにかくゲーム展開が早いため、相談アリのチーム戦ではそれもまた魅力となったことだろう。3ターンで手早くゲームを終わらせ、チームメイトのバックアップに回る……といった光景は、予選本戦問わずこの日よく見られた。
【火闇自然ゾロ・ア・スタート】
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ろーず 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
革命チェンジを活かした新デッキとして最後に紹介するのが、【火闇自然ゾロ・ア・スタート】。その名に冠する通り、《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》の押し付けに最適化されたデッキである。
「クリーチャーの着地を1ターン遅らせる」前代未聞のテキストで話題を呼んだ《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》。これを可能な限り早く繰り出すために、昔懐かしの「墓地肥やし+《百万超邪 クロスファイア》」が抜擢された。
1・2・3ターン目にツインパクト呪文を順に唱えていけば、最速で3ターン目に墓地6枚を達成可能。そのまま《百万超邪 クロスファイア》を投げ付けて革命チェンジを行う。
相手がクリーチャーで妨害に来るなら《愛銀河プルート・タイドロック》や《超神星DOOM・ドラゲリオン》で処理しつつチェンジすることも可能。他にも《樹食の超人》やフシギバースも搭載されており、総じて過去の【墓地ソース】の遺した遺産を受け継いだデッキと言える。
ただし、最後は相手のシールドと向き合わなければならない点には注意が必要。《「業流」の頂 ゾロ・ア・スタート》の能力は相手ターン中のみ有効であるため、S・トリガーからの逆転は素直に受け入れてしまう。
クリーチャー主体の構築が幅を利かせる昨今、引き続きマークが必要なデッキと言えるだろう。
【4cder’Bande】
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たぐ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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昨年秋のリリース以降、長らくビートダウンの雄として存在感を示し続けているのが【4cder’Bande】。DMGP2026-1stでの活躍に引き続き、今回は予選突破者数1位を記録するなど、その勢いは衰えを知らない。
一方で、採用カードにはいくらか変化が見られる。《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》や《轟腕のR ダグラジャパニカン》、《世界のY チャクラ・デル・フィン》の枚数が減少し、《冥土人形クリン・ラビィ》《刀舞の3号 カツえもん》の採用が増えているようだ。
《冥土人形クリン・ラビィ》は広範に刺さる展開制限能力もさることながら、ドロー効果で手札が減らない点、ジャストダイバーの進化元として使用できる点がこのデッキの性質と良く噛み合っている。
《刀舞の3号 カツえもん》は《烈しき切札 ドギラゴン逆》をはじめとするブロッカーをタップし、G城を狙い撃ちにすることが可能。そうでなくても2ドローなので、完全に腐ってしまう場面も少ない。
これら小型クリーチャーを状況に応じて《キユリのASMラジオ》《心転地と透幻郷の決断》から出力し、パワードブレイカーの《俳句爵 Drache der’Bande》と合わせて攻め込んでいく。
高い防御力を誇る【創世竜ループ】相手にも《単騎連射 マグナム》や《同期の妖精 / ド浮きの動悸》で対抗できるなど、柔軟な攻め筋を持つのがポイントだ。
初登場より日も経ち、使い慣れたプレイヤーも多いことだろう。超CSの長丁場と向き合うにあたり、手に馴染んだこのデッキを選択するケースも多かったものと思われる。
【水自然創世竜ループ】
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英進んにょお!?勢 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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予選突破者数三番手につけたのは【水自然創世竜ループ】。《創世竜 Drache der’Zen》を中核に、タマシードを駆使するループコンボデッキだ。
数多あるループデッキの中でも特異な点として、タマシードを主体とするデッキであることが挙げられる。
これ故に、メタカードでの対策が難しい。多用されるクリーチャーメタ・呪文メタは刺さりが悪く、ピンポイントに【創世竜ループ】に効きが良いカードとなると、他の対面で有用に働かないケースが多くなる。
防御に長ける点も特徴的だ。サンプルリストでは《宇宙妖精エリンギ》・《終末の時計 ザ・クロック》・《終末の時計 ザ・クロック》を踏み倒せる《レヴィヤの地版》と、踏めばターンが返ってくるトリガーが9枚も採用されている。革命チェンジの跋扈で序盤からシールドが破られることが増えた今、この防御力は頼もしい。
それでいて、こちらの最速ループターンは4と速度も申し分なし。幅広い相手に互角以上の勝負を強いることができるこのデッキ、使用者の多さにも納得がゆく。
強いてリスクを挙げるとするなら、ループデッキ故に試合時間が伸びやすいこと。シンカパワーやマナ加速が絡むことで分岐も多く、どうしても思考時間も長くなりがち。時間制限にひっかからず回しきる、練度が求められるデッキとなっている。
【光水自然ドッコイループ】
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まつぴ 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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現環境のループ2本柱、もう片方が【光水自然ドッコイループ】だ。仕組みは至ってシンプルで、《アクア・ティーチャー》と《空神のD ドッコイ》を並べて《ゾンビポンの助》を出すだけ。あとは望むだけドローをすることが可能になる。
最速2ターンで成立するというスピードもさることながら、コンボパーツが僅か3枚であるため実現までのハードルも低め。仮に最速でなくとも、3~4ターン目からループに入って勝ててしまう。
ただしクリーチャー主体のコンボであるため、《冥土人形クリン・ラビィ》や《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》は有効。場のコンボパーツを処理し続けられる展開も苦しい。
それでも最速で動いた際に一切の追随を許さない点、【光自然ウィリデ】の地上戦に付き合わなくてもよい点は大きな魅力だ。殿堂入りをかいくぐれるかは限りなく怪しいが、いずれ来るXデーまでは暴れ続けるのではと予想する。
【火水闇ジャオウガ】
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もぐにんにん 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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【光自然ウィリデ】の台頭に呼応するように復活を果たしたのが【火水闇ジャオウガ】だ。
クリーチャーを展開して妨害や除去を行い、それらをタップしてハイパーエナジー。《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》に繋いでゲームを畳みに行く基本構造はそのままに、各所のカードが最新・最適のものにアップデートされている。
新規戦力としては《冥土人形クリン・ラビィ》《蝕眼のV ヴェノム・ランブル》。追加のフィニッシャーとして《傷だらけの革命 スカーレッドゾーン》も採用された。墓地蘇生の範囲が《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》と近しく、デッキ内の多くのカードに両面のアプローチがかけられるようになっている。
さらに、過去のカードにも再びスポットライトが当てられた。【光自然ウィリデ】に強烈に刺さる《鬼星の絆 フウジン天&ライジン天》、同じく【光自然ウィリデ】や【水単サイバー】から時間を稼げる《「敬虔なる警官」》などが好例だろう。
こうしたクリーチャーを単なる時間稼ぎのみならず、ハイパーエナジーのタネとしても使い倒せるのがこのデッキの魅力。
調整次第で特定のデッキを重く見ることも、多方面に対応できるようにチューンすることも出来るため、大型大会の性質にも噛み合っていたと言えるかもしれない。
【火単速攻】
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KaFuKa 超CSⅨ新潟 オリジナル構築 |
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最後にご紹介するのが、3名を本戦に送り込んだ【火単速攻】。2025年に配られた強化パーツたちを主体に、D・D・Dと《悪名き侵略 レッドアウト》で打点を組むタイプだ。
こちらも【光自然ウィリデ】対策の《鬼星の絆 フウジン天&ライジン天》が4枚搭載となっているのだが、特筆すべきはその5枚目以降として《ピッピ・修・ピヨッコ》にまで枠を割いていることだ。
クリーチャートリガーは《楽蛇の虚 フミガルド》で対処し、鈍足なデッキには速度差で圧倒する。となれば、脅威となるのは早期にシールドを追加してくる【光自然ウィリデ】のみ……という理屈なのだろう。環境に呪文トリガーが少ない傾向に目を付けた、鋭いアプローチだ。
そうは言っても、最後はS・トリガーに向き合わなければならないのが【速攻】のサダメ。【der’Bande】などと比べると搦手の少ないこのデッキで超CSに挑んだ選手と、その判断を信じたチーム。彼らの勇気とこの戦果は、大いに称えられるべきだ。
以上が超CS新潟のメタゲームブレイクダウンとなる。いかがだっただろうか。
冒頭でも述べたように、本大会をもって「逆転のドギラゴン革命!!」環境は終了となった。殿堂入りを目前にして、最後に愛用のデッキを勝たせてやりたい。そんなモチベーションで臨んだプレイヤーも多かったように思われる。
カードが増えれば、殿堂入りが発表されれば、環境は変わる。「強いデッキ」というものも変わっていく。それがメタゲームと言うものだ。
それでも、変わり続けるメタゲームを目にすることには意味がある。そうした先人たちの蓄積にこそ、新環境を読み解くヒントがあるかもしれないのだから。ちょうど、【火水闇ジャオウガ】や【火単速攻】が帰ってきたように。
なお、アーキタイプ集計内で「その他」と括った22のデッキに関しては、別途更新されるローグデッキピックアップにて解説が行われる予定だ。本記事で紹介したものとは異なるデッキ選択、独創的なビルドで結果を残したデッキが目白押しとなっているので、ぜひこちらも合わせてチェックして欲しい。
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